カミンズ、50Hz市場向け高出力発電機「Centumシリーズ」最新機種を投入

・QSK78搭載でデータセンター需要を取り込む

カミンズ(Cummins Inc.):2026年6月18日

ダベントリー(英国)発、カミンズは6月18日、高出力発電機「センタム(Centum™)シリーズ」のラインアップを拡充し、50Hz地域向けに「QSK78」エンジンプラットフォーム搭載モデルを投入すると発表した。データセンターや重要インフラ向け用途を主対象とし、高出力、信頼性、持続可能性を両立する電源ソリューションとして展開する。

新製品は、データセンター、医療施設、排水処理設備など、電力需要の増大が続くミッションクリティカル分野向けに設計された。コンパクトな設置面積を維持しながら、高出力、高速応答性能、優れた負荷追従性能を実現したという。

対象市場は50Hz電力規格を採用する地域で、欧州、中東、アフリカ、アジア太平洋、中南米を想定している。

搭載するQSK78は、排気量78リットルのV型18気筒エンジンで、50Hz環境下において最大3500kVA、非常用運転時3300kVAの出力に対応。待機電源用途およびデータセンター向け常用電源用途に向けて、ティア2(Tier 2)および低NOx仕様を用意し、需要に応じた拡張性を備える。

カミンズ・パワージェネレーション(Cummins Power Generation)の欧州・中東・インド・アフリカ市場担当エグゼクティブディレクター、ナチョ・ゴンザレス(Nacho Gonzalez)氏は、「今回の発電機セットは高出力電源ソリューションの次世代を示すものだ。急速に高まるエネルギー需要に対し、実績ある信頼性と複雑化する現代のエネルギーエコシステムへの統合性を提供する」とコメントした。

製品は発電システム全体を統合設計しており、カミンズ独自の制御技術「パワーコマンド(PowerCommand®)3400」を搭載。高精度な電圧・周波数制御に加え、遠隔監視やシステム統合機能を提供する。

さらに、伝達効率や出力密度、小型化、信頼性、組立性を高めるために専用開発された「センタム・トランスミッションドライブ(Centum™ Transmission Drive)」を採用。これにより高速起動性能と優れた過渡応答性能を確保し、重要設備における安定した電力供給を支援する。

環境面では、同社の全発電機と同様に、HVO(水素化植物油、Hydrotreated Vegetable Oil)などのパラフィン系燃料に対応。エンジン改造を伴わずにライフサイクル全体でのCO₂排出削減を図れるとしている。

カミンズ・パワージェネレーション・データセンター事業担当エグゼクティブディレクターのポーレット・カーター(Paulette Carter)氏は、「デジタルインフラやデータセンター、AI需要の急拡大に伴い、レジリエンスは不可欠な要件になっている。QSK78の50Hzソリューションは、高密度かつ安定した電力供給を実現し、持続可能なエネルギー戦略への移行を支援する」と述べた。

同社によると、CentumシリーズのQSK78プラットフォームは、長年培った発電技術をベースに、出力密度向上、排出ガス低減、設置空間の最適化を実現。データセンターや都市インフラ案件で重要性が高まる省スペース化に対応する。

また、カミンズは発電機本体だけでなく、制御装置、切替開閉器、配電盤、デジタル監視機能までを一体提供する統合型電力システムを展開しており、設計から導入、保守までを包括支援する体制を強みとしている。世界規模のサービスネットワークを活用し、顧客の電源導入プロセス全体を支援していく方針だ。

■ カミンズ(Cummins Inc.)について
カミンズは1919年創業の米国総合動力機器メーカー。本社は米インディアナ州コロンバス。エンジン、コンポーネント、流通、パワーシステム、アクセレラ・バイ・カミンズ(Accelera™ by Cummins)の5事業を展開し、ディーゼル、電動・ハイブリッドパワートレイン、発電システム、ゼロエミッション技術などを提供する。2025年売上高は337億ドル、純利益は28億ドル。従業員数は約6万7,400人。

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