カナデビア子会社、イタリア・シチリアでバイオメタン事業を推進、EPCと20年間の長期運営を一括受注

・食品廃棄物など年間6.3万トンを資源化、循環型エネルギー供給を強化

カナデビアは6月24日、同社100%子会社で環境・エネルギープラント事業を展開するKanadevia Inova AG(スイス、以下Inova)が、イタリア・シチリア地域においてバイオメタンガス事業を実施すると発表した。Inovaは本案件で、プラントのEPC(設計・調達・建設)業務に加え、20年間の長期運転・保守(O&M)を担う。

計画する施設では、都市ごみに含まれる食品廃棄物や剪定残渣など、年間約6万3,000トンの有機系廃棄物を受け入れる。処理工程には、Inovaが保有する湿式メタン発酵技術を採用し、発生したバイオガスを膜分離システムによって精製することで、都市ガスと同等以上の品質を持つバイオメタンへ転換する。

バイオメタンの年間生産能力は約442万Sm³を計画しており、地域の再生可能エネルギー供給源として活用される見通し。廃棄物の資源循環とエネルギー創出を一体化するモデルとして、シチリア地域におけるサーキュラーエコノミー(循環型経済)推進への寄与が期待される。

欧州では脱炭素政策の進展を背景に、食品廃棄物や有機系廃棄物を活用したバイオメタン事業への投資が拡大している。今回の案件は、設備供給に加え長期運営まで含めた事業スキームとすることで、安定稼働と継続的なエネルギー供給体制の構築を目指す。

カナデビアグループは、廃棄物資源の有効利用と再生可能エネルギー供給を通じ、地域社会の持続可能な発展への貢献を進める方針としている。

■事業概要
・建設地:イタリア・シチリア地域
・処理量:約63,000トン/年
・バイオメタン生産量:約442万Sm³/年
・処理開始予定:2028年3月

ニュースリリース