コマツヨーロッパ、油圧ショベルに「人検知システム」を工場標準対応へ

・セーフティ・シールド・グローバル社との協業で現場安全を革新

コマツヨーロッパ(Komatsu Europe International N.V.
):2026年6月23日

コマツは6月、英国生産のクローラ式油圧ショベルを対象に、人検知システムを工場装着オプションとして設定し、提供を開始したと発表した。セーフティ・シールド・グローバル(Safety Shield Global)との協業により開発されたもので、工場でのキャリブレーションおよびコマツの保証が付帯する。

コマツ・ヨーロッパのプロダクトマーケティング担当ゼネラルマネージャーであるジェームズ・ヴェネルス(James Venerus)氏は、「安全は当社にとって最優先事項であり、妥協の余地はない。本協業は、現場の安全性を高め、顧客に安心を提供する統合ソリューションの提供に向けた重要な一歩だ」とコメントした。

同システムは、欧州の一般的な作業現場条件下で厳格な試験を実施しており、高視認性衣類や保護服など多様な色条件においても高い検知精度を発揮するという。

■重機向けAIでリアルタイム検知

中核技術は、産業環境向け安全ソリューションを手がけるセーフティ・シールド・グローバルが開発。重機運用に特化したソフトウェアをコマツの車両アーキテクチャと統合し、機体周囲の人物をリアルタイムで検知する。

同社CEOのジョナサン・ゲスト(Jonathan Guest)氏は、「コマツとのパートナーシップは当社にとって大きな節目となる。世界的メーカーと協業できることを光栄に思う」と述べ、「人と重機が共存する現場での死亡事故や重大事故の撲滅が当社の使命であり、価値観を共有するコマツとの連携をさらに深めていく」としている。

■既存システムと統合、後付け不要

新システムは、コマツの既存カメラシステム「コムビジョン(KomVision)」および車載コントローラーとシームレスに統合される。キャビン内には専用ディスプレイと警報装置を備え、設定された危険エリア内に人物が侵入した場合、視覚および音声でオペレーターに即時通知する。

工場装着仕様とすることで、後付け改造を必要とせず、製造段階での統合・検証、品質保証、アフターサポートまで一体で提供できる点が特徴。ヴェネルス氏は「生産段階での統合により、コマツ機に求められる性能と耐久性に完全に合致した信頼性の高いソリューションを提供する」と強調した。

■対応機種
対象機種は以下の通り。
PC170-11、PC210-11、PC240-11、PC290-11、PC360-11、HB365-3、PC490-11。

■ コマツ(Komatsu)について
コマツは、建設機械、フォークリフト、鉱山、産業、林業分野向けの機械、技術、サービスを提供する世界的メーカー。100年以上にわたり、インフラ整備、資源開発、森林管理、各種製品の生産を支えてきた。グローバルな販売・サービス網とデータ活用により、安全性と生産性の向上を図っている。

■ セーフティ・シールド・グローバル(Safety Shield Global)について

セーフティ・シールド・グローバルは、産業環境向けエッジAI安全ソリューションの開発企業。移動体機械や重機周辺での事故防止に特化した技術を提供している。英国で広く導入されているほか、現在は大型インフラ案件を中心に海外展開を進めている。建設、採石、林業、道路、公益事業、廃棄物管理など幅広い分野に適用可能。
2024年には、人の形状認識技術により「キングス・アワード・フォー・エンタープライズ:イノベーション(King’s Award for Enterprise: Innovation)」を受賞している。

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