JCB、最大級ホイールローダー「480」「490」をヒルヘッド2026で公開、最大9t積載に対応

JCB:2026年6月23日

JCBは、英国バクストン近郊で開催された採石・建設機械展示会「ヒルヘッド2026(Hillhead 2026)」において、同社最大かつ最高生産性をうたう新型ホイールローダー「480」「490」を初公開した。両機種はEUステージVおよび米国Tier 4 Final排出ガス規制に適合し、積載能力は480が8,000kg、490が9,000kgとなる。

新型機は、標準アームとロングアームを組み合わせた複数仕様を用意し、採石、廃棄物処理、港湾荷役、建設分野など幅広い用途に対応。顧客や現場ごとの要求に応じた最適な仕様提案を可能にする。

最大の特徴は、JCB独自の特許取得済みローダーアーム構造にある。従来のZバーリンク機構が持つ高い掘削力と、ツールキャリア型アームの視認性・精密性を融合した設計を採用した。コンパクトなバケットリンク配置により、前方へ張り出すZリンクを不要とし、大容量・低比重材向けバケットの搭載を可能にした。

また、作業全高域にわたり広角かつ高トルクのバケット回転性能を維持し、急勾配の積込ランプからでも高い排出性能を確保する。

ローダーアームは標準仕様とハイリフト仕様を設定し、最大リフト時のピン高さは4,445〜5,000mm。高床トレーラーやホッパー、破砕機への積込作業を容易にする。アーム部には密封・給脂式ピンおよびブッシュを採用し、重負荷鋳造構造と組み合わせることで耐久性向上を図った。

動力源には、カミンズ(Cummins)製「X12」ディーゼルエンジンを採用。最高出力250kW(335hp)、最大トルク1,695Nmを1,400rpmで発生し、低回転域から高い掘削・積込性能を発揮する。

トランスミッションには、ZF(ZF)製無段変速機「CVT(Continuously Variable Transmission)」を標準搭載。路面状況に応じて駆動力(リンプル)を最適化し、優れた走行性能と燃費性能を両立する。

操作面では、新開発の「シングルペダル制御」を採用し、走行速度と駆動トルクを一元制御。さらに、油圧需要に応じてエンジン出力を自動調整するインテリジェント油圧ブースト機能を備え、常に高効率な運転領域を維持することで、オペレーターの負担軽減と作業効率向上を図る。

CVTは4つの仮想ギアモードを備え、ヒルホールド機能や自動パーキングブレーキを搭載。統合型トランスミッションブレーキと自動エンジン排気ブレーキにより、車軸ブレーキの摩耗低減にも配慮した。

キャブには、JCB独自の「コマンドドライビングポジション(Command Driving Position)」を採用。エアサスペンションシートに装着されたフルプログラム対応の電動油圧(EH)操作系を備え、シートにはヒーター・ベンチレーション機能、電動ランバーサポート、減衰調整機構を搭載し、長時間作業時の快適性を高めた。

操作インターフェースには、10インチフルカラータッチスクリーンを採用した「JCB UX」を搭載。車両機能に加え、自動給脂、物体検知、車載計量システムなどのオプション機能も統合制御できる。

安全面では、キャブ四隅に埋込式ビーコンを配置し、周囲への視認性を向上。さらに、自動ブレーキ機能付き物体検知システムを標準装備し、現場での接触事故低減を支援する。

JCBは、新型480および490について、高い積載性能、低燃費、操作性、安全性を統合した次世代大型ホイールローダーとして市場投入し、高負荷作業分野での競争力強化を図る。

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