・欧州で農薬削減ソリューション強化、販売連携も本格化
クボタは6月24日、欧州統括子会社のクボタ・ホールディング・ヨーロッパ(Kubota Holding Europe B.V.、KHE)を通じて、植物用紫外線照射装置を手掛けるフランスのスタートアップ、UVブースティング(UV Boosting SAS)へ追加出資したと発表した。2024年から進めてきた資本・事業協業をさらに深化させ、欧州市場での環境負荷低減型農業ソリューションの展開を加速する。
欧州では、環境規制の強化や持続可能な農業への移行を背景に、化学農薬の使用量削減や生産性向上を両立する技術導入への需要が高まっている。こうした市場環境を受け、クボタは2024年にUVブースティングへ出資し、実証・検証を重ねてきた。2026年からはクボタの販売網を活用した同社製品の本格販売も開始している。
UVブースティングが開発する技術は、短波長の紫外線を植物の葉面へ照射することで、サリチル酸などの植物ホルモン分泌を促進し、植物自身が持つ病害への抵抗力を高める仕組み。化学的な防除に依存しないアプローチとして注目されている。
対象作物はワイン用ブドウ、果樹、野菜など幅広く、病害抑制に加え、農薬使用量の削減や霜害・干ばつといった環境ストレスへの耐性向上にも効果が期待される。特にブドウ園および果樹栽培での適用効果が高く、第三者機関による実証では、ブドウ園で病害発生率を40%低減し、収穫量を13%向上させたという。
今回の追加出資により、クボタは欧州における販売・サービス体制とUVブースティングの技術力を組み合わせ、事業拡大と顧客価値の向上を図る考え。農業生産者が直面する病害対策や環境対応の課題解決につなげ、持続可能な農業の実現を後押しする。
■企業概要
社名:UVブースティング(UV Boosting SAS)
代表者:バティスト・ルエネ(Baptiste Rouesné)
所在地:フランス共和国 サン=ノム=ラ=ブルテッシュ
設立:2017年
事業内容:植物用紫外線照射装置の開発・製造・販売
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