・チリで18MWプロジェクトを推進
・再エネ事業のグローバル展開加速
三一(SANY):2026年6月20日
SANYグループ傘下で上場企業のSANYリニューアブルエナジー(SANY Renewable Energy Co., Ltd.)は、チリ向けとして同社初となる中南米の風力発電プロジェクト向け主要設備を、中国・天津港から出荷したと発表した。対象は出力18MWの「プランケ(PURRANQUE)プロジェクト」で、同社は設備供給に加え、輸送および据付までを一体で担う。
今回の案件では、綿密な物流計画、海上輸送を含む複合輸送の統合運営、現地での通関支援体制を組み合わせることで、長距離・越境輸送を実現した。SANYは、設備供給から設置までを一貫して遂行するエンド・ツー・エンド型のプロジェクト遂行能力を改めて示したとしている。
チリは中南米地域におけるエネルギー転換の先進国の一つで、2030年までに発電量の70%を再生可能エネルギーで賄う方針を掲げる。豊富な風況資源と政策支援を背景に、風力発電設備への需要が拡大している。
今回のプロジェクトでは、チリ特有の地理条件や気候条件に合わせて技術仕様を最適化し、厳しい環境下でも安定運転できる構成を採用した。こうした地域条件への適応力が、中国系風力発電メーカーに対する海外顧客の信頼獲得につながっているという。
SANYリニューアブルエナジーは、2022年以降に海外展開を本格加速しており、欧州、南アジア、中央アジア、アフリカなどで現地法人や現地チームを整備。主要市場をカバーする供給・納入体制を構築している。
SANYグループ全体では、中国国外に17カ所の製造拠点を展開し、900カ所超のサービス拠点と約1,000カ所の部品倉庫を保有する。研究開発、設計、製品検証、スマート製造、供給・納入まで、バリューチェーン全体を通じた競争力を強みとしている。
技術基盤としては、風力業界で世界初となるスマートブレード製造向け「灯台工場(Lighthouse Factory)」や、中国初かつ世界最大規模としている35MW級・6自由度フルシステム試験設備を整備している。
重機分野でも海外展開を進めており、最近では400トンクラスの油圧マイニングショベル「SY4000H」を海外顧客へ納入し、高級鉱山機械市場での存在感を高めた。また、大型マイニングショベル「SY1250H」の欧州初号機も納入済みで、現在は露天掘り炭鉱で稼働している。
SANYは、再生可能エネルギーの普及が世界の産業構造を変化させる中、持続可能な発展を支える技術提供を継続する方針を示した。顧客やパートナー、地域社会との連携を通じて、製品やプロジェクトを超えた価値創出を進め、経済成長と環境配慮の両立に貢献していく考え。
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