リープヘル、仏コルマール工場を能力増強、発電用途向け高性能エンジン需要拡大に対応

リープヘル(Liebherr):2026年6月19日

リープヘルは6月19日、フランス・コルマール(Colmar)拠点における生産能力拡張を進め、発電用途向け高性能ソリューションの需要拡大に対応すると発表した。生産・試験・エンジニアリング機能を強化するとともに、戦略パートナーであるレルコ(Rehlko)との協業拡大を支援する。データセンターやインフラ分野を中心に高まる電力供給ニーズに対応し、発電市場での事業基盤を強化する。

リープヘル・コンポーネンツ(Liebherr-Components)は6月2日、コルマール工場で能力増強プロジェクトの節目を記念する式典を開催し、レルコとの協力関係の深化と世界市場での需要拡大への対応方針を示した。

今回の投資は、待機電源、常用電源、連続運転用途向けの高性能エンジン供給を拡大し、発電市場での存在感を高める戦略の一環となる。

■生産・物流・試験機能を強化、発電事業の中核拠点へ

近年、データセンターや社会インフラ、重要設備向けを中心に、高信頼・高耐久の発電ソリューション需要が世界的に拡大している。こうした市場変化を受け、リープヘルは産業基盤の強化を進める。

コルマール工場は、世界の発電市場ニーズに柔軟に対応できる拡張性の高い生産プラットフォームとして整備される。今回の拡張により、生産能力、物流機能、試験能力を大幅に高めるほか、主要パートナー向け高出力内燃機関の開発・製造体制を強化する。

加えて、設計、試験、検証機能も拡充し、同拠点をグローバル発電戦略における中核工業拠点として位置付ける。

■レルコとの協業をさらに深化

リープヘルとレルコの協業は、2016年にKDシリーズ(KD Series™)発電機レンジを立ち上げて以降、段階的に拡大してきた。さらに2025年5月には戦略提携を拡充し、エンジン技術の高度化と需要増への対応を加速している。

過去10年間で両社の協力関係は対象分野と事業規模の両面で拡大しており、技術力、性能追求、長期的な産業連携を共通基盤としている。

レルコの社長兼CEOであるブライアン・メルカ(Brian Melka)氏は、「データセンター需要の拡大を背景に、顧客は停止時間ゼロを実現する高信頼・拡張性の高い電源を求めている。今回の能力増強は、受注残を長期収益へ転換し、データセンター市場でのシェア拡大と重要エネルギー分野でのリーダーシップ強化につながる」と述べた。

また、リープヘル・コンポーネンツ・コルマール(Liebherr-Components Colmar SAS)のマネージングディレクターであるイェンス・クルーク(Jens Krug)氏は、「今回の拡張は単なる能力投資ではなく、レルコとの長期的な協業、コルマール拠点、そして産業能力強化への継続的なコミットメントを示すものだ。将来成長と技術革新、市場変化への対応基盤を構築する」とコメントした。

リープヘルは今後も、拡大した産業基盤を活用し、多様なパートナーや用途への供給を進めることで、世界発電市場における柔軟かつオープンなエンジンサプライヤーとしての長期戦略を推進する。

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