英JCB、ロイヤル・ハイランド・ショーで新型農業機械を披露

・新型ファストラック6300を中心に幅広い製品群を展示

JCB:2026年6月2日

JCBは、6月18日から21日まで英エディンバラ近郊のイングリストンで開催される農業展示会「ロイヤル・ハイランド・ショー」において、販売代理店のスコット・アグリ(Scot Agri)を通じて最新の農業機械を出展する。展示の目玉となるのは、最高出力335馬力の新型高速トラクター「ファストラック6300(Fastrac 6300)」で、同社の農業機械ラインアップを代表するモデルとして紹介される。

ファストラック6300は、新開発エンジンと無段変速トランスミッションを組み合わせたモデルで、滑らかな速度変化と効率的な動力・トルク伝達を実現。さらに、高精度ガイダンスシステムを含む各種精密農業機能を工場出荷時から搭載している。

高精度ガイダンス機能では、自動旋回パターンの選択が可能なほか、独自のデュアル衛星受信機システムを採用。起伏のある圃場でも高い位置精度を維持できる点が特徴となる。

新型機は、圃場作業性能と高速道路走行性能を両立するJCB独自のファストラックシリーズの設計思想を継承している。前後車軸サスペンション、強力なアウトボードディスクブレーキ、四輪操舵システム、50対50の重量配分などを組み合わせ、多様な農作業で高い生産性を発揮する。

また、シリーズ全体を通じて高い快適性も特徴で、235馬力の「ファストラック4220(Fastrac 4220)」から348馬力の「ファストラック8330(Fastrac 8330)」まで、荒れた圃場での高速作業や公道走行時の快適な乗り心地を実現している。ファストラック6300は法規上、最高時速66kmでの走行が可能。

会場ではファストラック6300および4220に加え、JCBのテレハンドラー「ロードオール(Loadall)」シリーズも展示される。出展機は、最大積載1.4トン・揚程4mの「514-40」から、4.2トン・揚程7mの「542-70」まで4機種を予定しており、農業向け資材搬送機械の幅広い製品群を紹介する。

さらに、ホイールローダーとテレハンドラーの特長を兼ね備えた「テレマスター(Telemaster)」シリーズから3機種を展示する。なかでも最小モデルの「TM110」は、コンパクトな車体ながら最大1.1トンを3.5mまで持ち上げる能力を備える。

一方、シリーズ最大出力となる173馬力の「TM420S」は、最高速度40km/hまたは50km/h仕様の8速パワーシフトトランスミッションを選択できる。

また、JCBが新たに投入した中型モデル「TM280」も展示予定となっている。

TM280は、最大積載2.75トン、揚程4.8mの能力を備え、109馬力エンジンと3速・最高30km/hの静油圧駆動仕様、または130馬力エンジンと「デュアルテックVT(DualTech VT)」トランスミッションを搭載した「S」仕様を用意する。

デュアルテックVTは、低速域での静油圧駆動と高速域での機械式直結駆動を組み合わせたシステムで、最高40km/hまで効率的な走行を実現する。全高は2.6m以下に抑えられており、出入口が低い伝統的な農業施設や畜舎内でも高い作業性を発揮する。

今回の展示を通じてJCBは、高速トラクターからテレハンドラー、コンパクトローダーまで、農業分野向け製品群の幅広さと最新技術をアピールする方針。

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