メッツォ、新型一次破砕機3機種を投入、鉱山向けに安全性・稼働率向上と低コスト化を実現

メッツォ(Metso):2026年6月3日

メッツォは、鉱山向け一次破砕機の新製品として「メッツォ・プライマロック(Metso Primarok)」「メッツォ・オプティロック(Metso Optirok)」「メッツォ・デュラロック(Metso Durarok)」の3機種を発表した。鉱山現場の多様なニーズに対応する高性能機として開発され、処理能力の向上、安全な保守作業の実現、設備投資額(CAPEX)および総保有コスト(TCO)の低減を図る。

一次破砕は選鉱工程の最初の段階であり、その性能が後工程の回収効率や生産性を大きく左右する。メッツォは今回の新製品投入により、鉱山向け破砕ソリューション分野での競争力をさらに強化する。

メッツォの破砕事業シニアバイスプレジデントであるオッリペッカ・オクサネン(Olli-Pekka Oksanen)氏は、「現在の鉱山操業では、高い破砕能力だけでなく、予測可能性、安全性、用途ごとの最適化が求められている。一次破砕は選鉱工程全体の回収効率を左右する重要な工程だ」と述べた。

さらに同氏は、「新機種は実績ある技術を基盤にしながら、データ活用型サービスや性能向上ソリューションなどの新機能を搭載した。性能、稼働率、保守性を大幅に向上させ、総保有コストの削減に貢献する。プライマロックは市場最高水準の処理能力を持つジャイレトリークラッシャーであり、オプティロックは限られた設置スペースで高処理能力を発揮する。デュラロックは原料特性の変動や高含水率など厳しい条件下でも安定運転を可能にする」と説明している。

■プライマロック、ジャイレトリークラッシャーの新世代機

「メッツォ・プライマロック」は、同社が100年以上にわたり蓄積してきたジャイレトリークラッシャー技術を基に開発された。

最適化された運動機構や破砕室設計、大きな原料投入サイズへの対応により、高い処理能力と安定した運転性能を実現。保守作業も効率化されており、迅速かつ安全な停止・点検が可能となっている。

■オプティロック、限られたスペースで高能力を発揮

「メッツォ・オプティロック」は一次ジョークラッシャーを進化させた新モデル。

設置面積や高さに制約のある鉱山現場向けに設計され、大量の採掘原石(ROM=Run of Mine)の処理に対応する。高い破砕比とプレスクリーニング機能を備え、硬岩や摩耗性の高い原料にも適用可能。保守作業を簡素化する機能により、安全性向上と停止時間の短縮を図る。

■デュラロック、高耐久の一次サイザー

「メッツォ・デュラロック」は、シンプルかつ堅牢な構造を採用した一次サイザー。

重負荷運転に対応する破砕ロールを採用し、高い破砕力を発揮しながら摩耗を抑制する。従来機と比べて高い設備利用率と稼働率を実現し、運転コスト削減と処理能力向上に貢献する。

粘着性の高い原料や軟質から中硬質の鉱石、厳しい採鉱条件下での利用に適している。

■総合的な破砕ソリューションを強化

メッツォはこれまで世界中の鉱山・骨材業界向けに数千台の破砕機を納入しており、幅広い用途と鉱種で豊富な導入実績を持つ。

今回の新製品追加により、同社の破砕機ポートフォリオはさらに拡充された。既存のジョークラッシャー、コーンクラッシャー、インパクトクラッシャー、ジャイレトリークラッシャーと合わせて、固定式、セミモバイル式、モバイル式の各種ソリューションを提供する。

また、ライフサイクルサービスや設備更新、データ活用型サービス、性能保証型サービスモデルなども展開し、鉱山操業全体の効率化と持続可能性向上を支援する。

メッツォはフィンランド・エスポー(Espoo)に本社を置く鉱物処理・金属精錬向けソリューション大手。2025年末時点の従業員数は約1万8,000人、約50カ国で事業を展開している。2025年の売上高は約53億ユーロで、ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。

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