伊藤忠商事、アイチコーポレーション株式の追加取得完了

・国内ライフサイクル事業と海外展開を加速

伊藤忠商事は6月2日、アイチコーポレーションの株式追加取得を2026年4月末までに完了したと発表した。2025年5月に締結した資本業務提携をさらに発展させるもので、両社の協業を加速し、アイチコーポレーションの中長期的な企業価値向上を目指す。

両社はこれまで、伊藤忠商事の国内外ネットワークやファイナンス機能、事業開発ノウハウと、アイチコーポレーションの高所作業車分野における技術力や顧客基盤を組み合わせ、事業連携を進めてきた。

国内では、高所作業車のライフサイクルビジネスの拡大に注力している。2025年9月には高所作業車向けメンテナンスリース事業を開始したほか、同年11月には伊藤忠商事が出資する中古車オークション事業会社「いすゞユーマックス」を活用し、中古車流通ネットワークを構築した。

今回の追加出資により、伊藤忠商事は機械分野で培ったファイナンスや再販事業のノウハウをさらに投入する。DX(デジタルトランスフォーメーション)ツールや営業データを活用したデータドリブン型マーケティングによってメンテナンスリース事業の拡大を図るほか、下取り・買取りを一体化した仕組みを整備し、優良中古車両の調達力強化を進める。

両社は、新車販売に加え、メンテナンス、リース、再販を含む製品ライフサイクル全体で収益機会を拡大し、事業価値の向上につなげる考えだ。

海外事業についても成長戦略を加速する。欧州やASEAN地域を中心に、インフラ維持更新需要や都市化の進展を背景とした市場開拓を進めており、共同で市場調査や販売機会の創出に取り組んでいる。

伊藤忠商事のグローバルな販売網やトレードファイナンス機能を活用し、新興国向け中古高所作業車販売の拡大に加え、英国など大規模市場への本格参入や現地有力企業との提携も推進する方針だ。

両社は2029年度までに海外売上高150億円、海外売上比率20%の達成を目標に掲げており、段階的な海外事業拡大を進める。

伊藤忠商事は経営方針「The Brand-new Deal ~利は川下にあり~」のもと、顧客ニーズ起点の事業モデル構築を推進しており、今後もアイチコーポレーションとの連携を強化しながら、国内外での事業拡大と社会インフラの維持・発展への貢献を目指す。

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