ABB:2026年5月26日
ABBは5月26日、地下鉱山向けシャフト監視技術を手掛けるポイントラズ(Point Laz)と戦略的提携契約を締結したと発表した。ABBの鉱山巻上設備ソリューションに、ポイントラズの3Dスキャン技術「ラザラス(Lazaruss™)」を統合し、地下鉱山における安全性向上と運用効率改善を図る。
両社は、ABBのデジタルソリューション「ABBアビリティ・スマートホイスティング(ABB Ability™ Smart Hoisting)4.0」に、ポイントラズの3Dスキャナーを統合する方向で協業を進める。同ソリューションは、鉱山巻上設備の最適化サービスを支援するスケーラブルなデジタルアプリケーション群で、運用性能や信頼性向上を目的としている。
ABBは、ラザラス3Dスキャナーを単独サービスとして提供するほか、「ABBケア(ABB Care)」サービス契約プランの一部として顧客へ展開することも検討している。
鉱山の立坑(シャフト)点検では、これまで人手によるデータ収集作業が主流だった。作業員が坑内シャフト内で点検を行うため、安全リスクが高いほか、断続的な異常が見逃される可能性もあった。また、手作業によるデータ処理には多くの時間と労力を要し、専門技術者が戦略的な設備管理に十分注力できない課題もあった。
今回導入されるラザラス3Dスキャナーは、シャフト内部を高精度にデジタル化し、遠隔から可視化することで、自動化された安全な点検を可能にする。定期的なスキャンデータにより、潜在的な異常を早期に検知し、予防保全につなげることも期待されている。
ポイントラズのアレクサンドル・グルニエ(Alexandre Grenier)CEOは、「鉱業界における安全性向上と性能基準の高度化を推進することが当社の使命だ。ABBのソリューションや専門知識と組み合わせることで、より安全な鉱山環境と運用効率向上に貢献できる」とコメントした。
ABBの巻上事業グローバルビジネスユニット責任者であるジョン・マニュエル(John Manuell)氏は、「ABBアビリティ・スマートホイスティングに追加される新機能は、当社提案力を大きく前進させるものだ。ラザラス3Dスキャナーの導入により、鉱山顧客はシャフトの問題を継続的かつ予防的に把握し、重大化する前に対応できるようになる」と述べた。
ABBは135年以上にわたり鉱業向けソリューションを展開しており、巻上設備分野では、顧客要求や規制に対応した機械・電気システムの設計・製造で豊富な実績を持つ。
ABBは、電動化と自動化分野のグローバル技術企業。世界で約11万人を擁し、スイス証券取引所およびナスダック・ストックホルム市場に上場している。
一方、ポイントラズは、地下鉱山向けの統合型・連続監視型シャフトモニタリング技術を開発する企業で、ラザラス3Dレーザースキャン技術を通じて、予知保全や安全性向上、シャフト劣化監視の高度化を支援している。
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