ヤンマー、乗用田植機「YR0シリーズ」を10月発売、密苗技術とICTアシストで作業負担を大幅軽減

・高効率・快適性を両立

ヤンマーホールディングスは5月26日、グループ会社のヤンマーアグリ(岡山県岡山市)が、2026年10月1日より乗用田植機の新シリーズ「YR0シリーズ」(YR06/YR08)を発売すると発表した。

近年、農業現場では就農者の高齢化・減少による担い手不足が深刻化しており、特に大規模農家や農業法人を中心に、省力化・効率化・低コスト化を実現する高性能田植機への需要が急速に高まっている。今回発売される「YR0シリーズ」は、ヤンマー独自の「密苗」技術と先進ICTアシスト機能を融合させることで、これらのニーズに力強く応える新型機として開発された。

■最大の特徴は「密苗技術」による大幅省力化

同シリーズの最大のポイントは、密苗技術(T仕様)の採用にある。通常の乾籾100〜150g播種に対し、乾籾250〜300gの密播種を行うことで、苗箱数を最大1/3に削減。これにより、播種作業時間・苗運搬時間を最大1/3、育苗資材費を最大1/2削減可能となった。
さらに、密苗仕様では縦取量を従来比で最大2mmアップ(5〜14mm)し、10a当たりの使用苗枚数の適応範囲を拡大。受託作業などで品種の異なる苗を扱う場合にも柔軟に対応できる。

■ICTアシスト機能で「誰でも高精度作業」を実現

操作負担の軽減に向け、各種ICTアシスト機能を標準搭載(またはオプション対応)している。

  • 直進アシスト
  • 苗量アシスト
  • 施肥量アシスト
  • 感度アシスト

これらの機能により、オペレーターの経験や技能に依存せず、安定した高精度・高効率の移植作業が可能となる。
さらにG仕様ではRTKアップグレードキット(ディーラーオプション)を装着することで、RTK-GNSS方式による±2〜3cmの高精度作業を実現。旋回アシスト機能により、Uターン・Rターン時の条合わせも自動化され、ほぼすべての工程でハンドル操作不要となる。

■エンジン・操作性も大幅進化

  • 高馬力ディーゼルエンジン「3TNV76」(23.4PS)を搭載。従来機比約10%の出力アップにより、湿田での走破性が大幅に向上。
  • ヤンマー独自のHMTトランスミッションにより、伝達効率と操作性を両立。
  • 新設計のカラーディスプレイで作業設定を一画面に集約し、直感的な操作を実現。
  • リバーサーレバー採用により、ハンドルを握ったまま指先操作で前後進の切り替えが可能となり、長時間作業時の疲労を軽減。

ヤンマーアグリは「密苗技術とICTの融合により、作業負担を減らしつつ、効率と快適性を両立させた」と新型機の狙いを説明。今後もスマート農業技術の推進を通じて、持続可能な農業の発展に貢献していく方針である。

■商品概要

  • 商品名:乗用田植機 YR06 / YR08
  • 発売日:2026年10月1日(木)
  • 希望小売価格:3,828,000円〜7,119,200円(税込)
    大規模経営の現場で真価を発揮する「YR0シリーズ」の投入により、田植え作業の省力化・高効率化がさらに加速しそうだ。

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