コネクレーンズ、A-RTG向け自動ガントリー走行機能を提供開始|混在交通ヤードでの自動運用を実現

コネクレーンズ(Konecranes):2026年5月20日

コネクレーンズは、混在交通型コンテナヤード向けに、自動RTG(A-RTG)のガントリー長距離走行を完全自動化する新機能を発表した。新造機向けに加え、既存A-RTGへの後付け(レトロフィット)にも対応し、安全性と運用効率の向上を図る。

同社は、ドイツ・ハンブルクで開催された「TOCヨーロッパ2026(TOC Europe 2026)」で、自動化ソリューションの統合提案を紹介した。

今回の機能は、「コネクレーンズA-RTG 2.0(Konecranes A-RTG 2.0)」構想で提示していた“人による監視不要”かつ“トラックレーン周辺の制限フェンス不要”の自動ガントリー走行を実用化したもの。複数サイトで既に稼働しており、本格展開を開始する。

システムでは、多層的な検知技術を採用。長距離用3D LiDAR(ライダー)は最大50m先の大型障害物を検知し、早期減速制御を行う。近距離では安全認証済みレーザースキャナーが障害物検知と停止制御を担う。さらに、安全エンコーダーフィードバックや機械式保護カバーを組み合わせることで、安定したガントリー走行と衝突リスク低減を実現する。

ヴィレ・マンナリ(Ville Mannari)ポートソリューションズ技術担当ディレクターは、「ガントリー長距離走行の自動化により、オペレーターの手動作業負荷を軽減し、混在交通環境でも安全運用を維持しながら、必要な業務へ集中できるようになる」と述べた。

同機能は、同社のモジュラー製品思想に基づき、単独システムとして設計されている。既存のコネクレーンズ製A-RTGにも後付け可能で、ターミナル事業者は既存クレーン設備を更新することなく、自動化能力を段階的に拡張できる。

安全面では、ISO 13849-1に基づくPLd安全認証を取得。また、無人産業車両向け規格「ISO 3691-4」に対する適合検証も完了しており、欧州市場など規制の厳しい地域での導入にも対応する。

今回の製品投入は、同社が推進する「ポートオートメーションへの道(Path to Port Automation)」戦略の一環。同戦略では、コンテナターミナル向けに、ブランドを問わず設備の安全性・生産性を段階的に向上させる完全自動化ロードマップを提供している。

コネクレーンズは、50カ国以上で約1万6500人を擁するマテリアルハンドリング大手。2025年のグループ売上高は42億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキ市場に上場している(証券コード:KCR)。

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