NTNが5月14日に発表した2026年3月期連結業績によると、売上高は8,263億円(前年同期比0.1%増)となり、営業利益は310億円(同35.2%増)、経常利益は235億円(同124.2%増)と大幅改善した。親会社株主に帰属する当期純利益は129億円(前年は238億円の純損失)となった。
同社は2024年4月から開始した中期経営計画「DRIVE NTN100」Finalに基づき、「事業構造の変革(Transformation)の加速」を推進。生産再編を中心とした事業構造改革の実行と、Safety・Quality・Compliance・Cost&Cash・Delivery&Development(SQCCD)の強化に注力し、収益力の向上を図った。
■セグメント別業績 地域別の業績は以下の通り。
日本市場では売上高3,522億円(前年同期比0.7%減)、セグメント利益92億円(同18.0%減)。アフターマーケット向けは増加したものの、自動車OEM向け減少が影響した。
米州市場では売上高2,636億円(同3.1%減)となったが、セグメント利益は55億円(前年は4億円の損失)と黒字転換。変動費・固定費削減が寄与した。
欧州市場は売上高1,975億円(同3.6%増)、セグメント損失11億円(前年41億円の損失)と損失幅が縮小。
アジア他市場は売上高1,677億円(同0.5%減)、セグメント利益176億円(同19.1%増)と好調を維持した。
事業形態別では、軸受他事業の売上高3,489億円(同2.4%増)、営業利益123億円(同10.4%減)。CVJアクスル事業は売上高4,775億円(同1.5%減)、営業利益188億円(同102.4%増)と大幅増益となった。
■財政状態・配当 総資産は8,787億円、純資産は3,114億円、自己資本比率は33.8%(前年27.2%)に向上。営業活動によるキャッシュ・フローは572億円と堅調だった。
期末配当は1株当たり5.5円(年間11円、配当性向47.0%)を予定。2027年3月期は年間13円(中間6.5円、期末6.5円)へ増配を見込む。
■今後の見通し 2027年3月期の業績予想は、売上高8,100億円(前期比2.0%減)、営業利益330億円(同6.3%増)、経常利益210億円(同10.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益150億円(同16.5%増)を見込んでいる。為替は1米ドル=150円、1ユーロ=175円を想定。
世界経済の持ち直しが期待される一方、中東情勢や米国通商政策、物価上昇などの不確実性が高い状況が続く。同社は事業構造改革を継続し、稼ぐ力の強化に取り組む方針を示した。
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