ボルボCE、過去最大規模の「ボルボデイズ2026」開催、新機種・電動化・デジタル化投資の成果を披露

ボルボCE(Volvo Construction Equipment):2026年6月2日

ボルボCEは、スウェーデン・エスキルストゥナで開催する顧客向けイベント「ボルボデイズ2026(Volvo Days 2026)」で、近年進めてきた製品開発やサービス強化、販売網拡充、生産体制整備などの戦略投資の成果を披露する。過去最大規模となる来場者数を見込み、建設機械やデジタル技術の最新ソリューションを紹介する。

イベントテーマは「よりスマートなソリューション。お客様が原動力(Smarter Solutions. Driven by you.)」で、顧客ニーズを起点とした製品・サービス戦略を訴求する。

■建設業界の次世代に向けた総合提案

ボルボCEは、建設機械単体の提供から、機械、サービス、デジタル技術を統合したソリューション型ビジネスへの転換を進めている。

採石、鉱山、建設など業界ごとの用途に最適化した提案を強化し、変化の激しい市場環境において顧客の競争力向上を支援する方針だ。

メルカー・イェルンベリ(Melker Jernberg)社長は、「ボルボデイズは、言葉ではなく実際に示す場だ。複雑化する世界の中で、当社は投資すべき分野を明確に選択してきた。今回示しているのは、その意思決定が顧客にどのような成果をもたらしているかであり、顧客の現場により近づき、迅速な対応と事業の強靱性向上を実現している」と述べた。

また、国際市場統括責任者のハンナ・イナトビッチ(Hanna Ihnatovich)氏は、「国や地域によって顧客を取り巻く環境は大きく異なる。当社は信頼できるパートナーとして、最適な機械、技術、サービスの組み合わせで顧客の変化への対応を支援していく」と語った。

■80機種以上を刷新、電動機ラインアップも拡大

ボルボCEは近年、約80機種の新型機や改良機を投入したほか、サービスメニューの約半数を刷新した。世界では約1万6,000台の次世代機が稼働しており、生産性や燃費性能、ライフサイクルコストの改善に貢献しているという。

今回の展示では、小型機から大型機まで幅広いラインアップを紹介する。

主な展示機種は以下の通り。

・ショートテール旋回式クローラー油圧ショベル「ECR255」
・ショートテール旋回式クローラー油圧ショベル「ECR355」
・小型油圧ショベル「ECR90」
・小型油圧ショベル「EC65」
・ホイール式油圧ショベル「EW65」
・大型クローラー油圧ショベル「EC560」

このうちECR255およびECR355は欧州市場で初公開となる。

電動化分野では、量産を開始した電動アーティキュレートダンプトラック「A40 Electric」を展示するほか、「A30 Electric」や電動ホイール式油圧ショベル「EWR150 Electric」も紹介し、拡大する電動機ラインアップをアピールする。

■デジタル技術を活用した現場最適化

デジタルソリューションも展示の重要テーマとなる。

今回初めて「サイトソリューション(Site Solutions)」を独立した展示テーマとして設定。接続性(コネクティビティ)とデータ分析を組み合わせることで、現場運営の効率化や機械稼働の最適化、迅速な意思決定を支援するソリューションを紹介する。

■欧州で約92億クローナを投資、生産・販売体制を強化

ボルボCEは顧客への対応力向上や納期短縮、サプライチェーンリスク低減を目的に、生産・販売体制への投資も進めている。

欧州では総額92億スウェーデンクローナ(SEK)の投資計画を進行中で、このうち7億200万クローナ(SEK)を投じてエスキルストゥナに新たな油圧ショベル組立工場を建設する。

同工場は2028年に生産開始予定で、生産能力は最大年間3,500台。ボルボCEにとってスウェーデン初の油圧ショベル生産拠点となる。

さらに同社は販売代理店グループのスウェコン(Swecon)を買収し、欧州販売網を強化した。これにより欧州における販売活動の約70%を直接管理できる体制となり、顧客との接点強化やサービス事業拡大を図る。

欧州地域責任者のカール・スロッテ(Carl Slotte)氏は、「エスキルストゥナは当社の欧州へのコミットメントを象徴する存在だ。顧客の近くへ投資することで、市場変化への迅速な対応と密接な協業を実現し、顧客の競争力向上を支援していく」と述べた。

■製品・サービス投資の成果を訴求

ボルボCEは今回のボルボデイズ2026を通じて、製品開発、サービス強化、生産体制整備、顧客接点拡大に対する戦略投資がすでに具体的な成果を生み始めていることを示す考えだ。

同社は、技術革新と生産基盤強化、顧客との関係深化を組み合わせることで、複雑化する建設・鉱山市場において顧客の生産性向上と持続可能な事業成長を支援していく方針である。

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