・都市化進行エリアの浸水対策強化へ、400m³/min級高流速形立軸斜流ポンプを更新
荏原製作所は5月29日、名古屋市上下水道局より落合ポンプ所における2号雨水ポンプ設備更新工事を受注したと発表した。工事は2026年4月13日に既に着工しており、2028年3月17日までの予定で進められる。
落合ポンプ所は、名古屋市北区落合町に位置し、新川・庄内川流域の雨水排水を担う重要施設の一つ。周辺は都市化が著しく進んだエリアで、主要道路や企業・住宅が密集しており、集中豪雨時の浸水リスクが高い地域として長年対策が求められてきた。
近年、気候変動の影響による大雨の頻発や雨水流出形態の変化を背景に、既存設備の老朽化対策と排水能力の大幅向上が急務となっていた。今回の更新工事では、高流速形立軸斜流ポンプ(二床式)1500VZGE型(Φ1,500mm×400m³/min×14.9m)を1台導入し、ポンプ所の排水性能を強化する。
荏原製作所は国内の雨水排水機場においてトップクラスのポンプ納入実績を有し、新設工事だけでなく、更新・改造工事でも数多くの実績を積み重ねてきた。特に大口径・大容量ポンプの設計・製造・据付に強みを持ち、都市部における浸水対策プロジェクトで高い評価を得ている。
同社は長期ビジョン「E-Vision2035」において、「持続可能で地球にやさしい社会」「安全・安心に過ごせる社会インフラ」の実現を掲げており、今回の落合ポンプ所プロジェクトもその具体的な取り組みの一つと位置づけている。
名古屋市としても、今回の設備更新により、流域全体の洪水対策機能が向上し、市民の安全・安心な暮らしを守る重要な一歩になると期待されている。
■工事概要
- 設備:高流速形立軸斜流ポンプ(二床式)1500VZGE型 1台
- 仕様:Φ1,500mm × 400m³/min × 14.9m
- 工事期間:2026年4月13日 ~ 2028年3月17日
- 施工場所:愛知県名古屋市北区落合町110(落合ポンプ所)
荏原製作所は今後も、老朽化が進む全国の雨水排水施設の更新需要に対応し、持続可能な社会インフラ整備に貢献していく方針である。