英JCB、新型40トンクラス油圧ショベル「420X」を投入

・高耐久設計と高出力化で採石・解体・大規模土工需要を狙う

JCB:2026年5月13日

JCBは、40トンクラスの新型クローラー油圧ショベル「420X」を発表した。骨材生産、砕石・破砕、解体、土工、採石用途向けに開発した高性能モデルで、同社「Xシリーズ」の上位機種に位置付ける。高耐久構造や高出力油圧システムを採用し、生産性と安定性を高めた。

420Xは、6気筒ステージV対応ディーゼルエンジンを搭載し、最高出力240kW(321hp)、最大トルク1,526Nmを発揮する。エンジン回転数を従来機「370X」より高めることで油圧流量を向上させ、掘削・旋回・吊り作業など複合作業時の効率を高めた。必要時に油圧を一時的に高める「オートブースト」機能も標準装備する。

標準仕様には「アースムービング・プロパック(Earthmoving Pro Pack)」を採用し、2.6m3のHDバケットを装備。370X比で約10%容量を拡大した。これに対応するため、ブームとアームは補強構造とし、アーム内側には追加摩耗プレートを配置。前部構造全体の板厚も増して耐久性を向上した。

アーム長は2.63mと3.23mの2種類を設定。アームシリンダ径を拡大し、高密度土砂での掘削力を向上させた。ブームシリンダも大型化し、前方吊り能力を強化。最大リーチ時には370X比で940kg以上大きな吊り能力を確保し、大型解体アタッチメントにも対応する。

下部走行体も強化した。トレッド幅拡大により側方吊り能力は370X比11%向上。履帯長も2リンク分延長し、前方安定性を高めた。さらに上部ローラー配置を見直し、下部ローラーを片側1個追加。荒地走行性能を向上したほか、Xフレーム下への土砂堆積を抑える構造も採用した。

走行モーターには50トンクラス用を採用し、けん引力は最大345kNへ向上。従来比21%高い走破力を実現した。

旋回部には直径40mm拡大した旋回ベアリングを採用し、高負荷旋回時の耐久性を向上。旋回モーターとギヤボックスも強化し、旋回トルク向上と低騒音化を両立した。

さらに高耐久仕様として「ヘビーデューティー・プロパック(Heavy Duty Pro Pack)」も用意。側面保護プレート、強化アンダーカバー、バケットシリンダガード、作業灯ガードなどを追加できる。

オペレーター環境では、「コマンドプラスキャブ(CommandPlus cab)」を採用。電子ランバーサポート付きのシートヒーター・ベンチレーションシートを標準装備する。新たに「JCB UXユーザーインターフェース(JCB UX user interface)」を搭載し、10インチフルカラータッチスクリーンを採用。最大25件のオペレータープロファイル保存やカスタムホットキー設定に対応する。

また、キーレススタート機能を導入。ROPS/FOPS適合キャブや「2-Go油圧遮断システム(2-Go hydraulic isolation system)」、HD360度カメラ、LED作業灯14灯も標準装備し、安全性と視認性を高めた。

JCBは420Xについて、「40トンクラス市場において、新たな生産性と性能水準を提供するモデル」としており、重土工、採石、解体市場での需要獲得を狙う。

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