・Xシリーズ最大モデルで大型土工市場を強化
JCB:2026年5月13日
JCBは5月、クローラー式油圧ショベル「Xシリーズ(X-Series)」の新たなフラッグシップモデルとして、50トンクラスの新型機「520X」を発表した。これにより、既存の「370X」「420X」に続く大型ラインアップが完成し、重土工・大規模掘削分野への展開を強化する。
新型520Xの運転質量は仕様に応じて52〜57トン。6.9m標準ブーム仕様と、より高い生産性を重視した6.5mマスエクスカベーションブーム仕様を設定し、多様な現場ニーズに対応する。
アームは、6.5mブーム仕様で2.55mまたは3.0m、6.9mリーチブーム仕様で3.0mまたは3.3mを選択可能。バケット容量は2.8〜3.4立方mに対応する。最大掘削半径は11.8m、最大掘削深さは7.8m、最大ダンプ高さは7.5mで、大規模造成や積込み作業など幅広い用途に適応する。
掘削性能では、アーム掘削力が最大279kN、バケット掘削力が最大318kNに達する。
動力源には、カミンズ(Cummins)製11.8リットルディーゼルエンジン「X12」を採用。定格出力は298kW(400hp)/1,800rpm、最大トルクは1,969Nm/1,400rpmを発生し、低回転域から高い掘削性能を発揮する。燃費性能とパワーを両立し、高い土量処理能力を実現したとしている。
油圧システムは、日本製最新世代システムをベースに最適化。可変容量式アキシャルピストンポンプを2基搭載し、それぞれ毎分404リットルの流量を供給する。大径配管や油圧駆動式冷却ファンの採用により燃費を改善したほか、デュアル旋回モーターにより高いサイクルタイム性能を実現した。
足回りは、固定式2,740mmゲージ仕様と、2,390〜2,890mmで調整可能な可変ゲージ仕様を用意。履帯幅は600〜900mmから選択できる。カウンターウエートは10.5トン固定式と、9.8トン油圧脱着式を設定した。
さらに、高耐久仕様の「ヘビーデューティープロパック(Heavy-Duty Pro Pack)」もオプション設定。側面保護プレート、強化アンダーガード、バケットシリンダーガード、作業灯ガードなどを装備し、過酷現場での耐久性を高めた。
オペレーター環境では、「コマンドプラスキャブ(CommandPlus cab)」を採用。電動ランバーサポート付きシートやシートヒーター・ベンチレーション機能を標準装備する。10インチフルカラータッチスクリーンを備えた「JCB UX」インターフェースも搭載し、最大25件のオペレータープロファイル保存に対応する。
安全面では、ROPS適合キャブに加え、「2-Go」油圧安全システム、360度高解像度カメラ、LED作業灯14灯を標準装備した。
また、遠隔監視システム「ライブリンク(LiveLink)」を標準搭載。燃料消費量やアイドリング時間、保守情報などをリアルタイムで管理できるほか、位置情報機能による盗難対策にも対応する。
JCBは、同機について「高い耐久性、生産性、快適性を兼ね備えた大型油圧ショベルとして、重土工市場での競争力を高める」としている。
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