・過去最高業績と成長戦略の刷新を強調
キャタピラー(Caterpillar Inc.):2026年5月12日
米建機大手キャタピラーは5月12日、2025年の年次報告書およびサステナビリティ報告書を公表し、同年の力強い業績と収益性重視の成長戦略の刷新内容を明らかにした。
同社のジョー・クリード(Joe Creed)会長兼CEOは、「創業100周年となる2025年は、年間売上高・収益ともに過去最高を記録する重要な節目となった」と述べた。そのうえで、「従業員とキャット(Cat)販売代理店ネットワークが一体となり、顧客の最も困難な課題の解決という使命の実現に向けた強固な基盤をさらに強化している」と強調した。
■3本柱で成長戦略を再構築
今回の報告では、「より良く持続可能な世界の構築」という企業目的に基づき刷新した成長戦略を提示。戦略は「コマーシャル・エクセレンス(Commercial Excellence)」「先進技術リーダー(Advanced Technology Leader)」「働き方の変革(Transform How We Work)」の3本柱で構成される。
また、2030年に向けたサステナビリティ目標の進捗も報告され、再製品(リマニュファクチャリング)事業の拡大や、従業員の安全・健康・ウェルビーイングへの継続的な取り組みが強調された。
■顧客の効率向上と脱炭素を支援
報告書では、同社と販売代理店ネットワークが提供するソリューションを通じ、顧客の効率改善、資産寿命の延長、サステナビリティ目標達成を支援している点を紹介した。
最高サステナビリティ・戦略責任者のエバン・クラウス(Ebban Clause)氏は、「当社の戦略は顧客の成功要件から出発する」と述べ、先進技術と統合サービス、幅広い動力・機械ソリューションの組み合わせにより、「生産性向上、排出削減、ライフサイクル全体での価値創出に貢献している」と説明した。
■人材と地域社会への投資を強化
人材面では、多様な視点と専門性を持つ従業員がイノベーションと課題解決力の源泉であると位置付け、安全文化の醸成やスキル開発機会の提供、キャリア成長支援の取り組みを紹介した。
さらに、将来の製造業・産業分野に必要なスキルを備えた人材育成に向け、5年間で1億ドルを投じる方針も明らかにした。
地域社会への貢献では、キャタピラー財団(Caterpillar Foundation)を通じた活動を展開。2025年には累計寄付額が10億ドルを突破し、持続可能なコミュニティ構築への支援を拡大している。
■2025年売上高は676億ドル
同社は建設・鉱山機械、オフハイウェイ用ディーゼル・天然ガスエンジン、産業用ガスタービン、ディーゼル電気機関車の世界的メーカー。2025年の売上高は676億ドルに達した。
パワー&エネルギー(Power & Energy)、建設産業(Construction Industries)、資源産業(Resource Industries)の3事業を柱に、世界最大級の独立系販売代理店ネットワークとキャット・ファイナンシャル(Cat Financial)による金融サービスを背景に事業を展開している。
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