牧野フライス製作所が4月30日に発表した2026年3月期(2025年度)連結業績によると、売上高は2,611億8,400万円(前年同期比11.5%増)、営業利益250億3,500万円(同35.2%増)、経常利益272億9,900万円(同35.9%増)、純利益209億9,200万円(同45.6%増)となった。また、受注は2,699億8,200万円(前年同期比13.5%増)で前年度を上回り、連結売上と共に過去最高となった。アメリカによる関税政策や中東情勢など、各所で不安定な状況が続いていたが、各地域や顧客のニーズに合わせた提案を続けることで、中国を中心としたアジア地域やアメリカにおいて堅調に受注を獲得することができた。
2025年度の報告セグメント別の受注状況(現地通貨ベース)は以下のとおり。
<セグメントⅠ>(牧野フライス製作所「個別」および国内連結子会社)
牧野フライス製作所の国内受注は、前年度を下回った。上期は自動車関連を中心に低調であったが、下期は半導体製造装置関連を含む産業機械関連の部品加工向けを中心に増加した。
<セグメントⅡ>(MAKINO ASIA PTE LTD)
アジアの受注は前年度を上回った。中国は新エネルギー車関連、電気電子部品関連を中心とした金型向けが堅調に推移した。インドは自動車関連の部品加工向けが堅調に推移した。アセアンは半導体製造装置関連や自動車関連の受注が前年同期並みで継続した。
<セグメントⅢ>(MAKINO INC.)
アメリカの受注は前年度を上回った。関税政策の影響が懸念されたが、航空宇宙向けが高水準で推移したほか、自動車をはじめとした部品加工向けも底堅く推移した。
<セグメントⅣ>(MAKINO Europe GmbH)
ヨーロッパの受注は前年度を上回った。航空機関連が底堅く推移したほか、南欧及び東欧地域で産業機械関連の部品加工向けが堅調に推移した。
■今後の見通し
次期の連結受注は2,800億円(当期比3.7%増)で、当期を上回る計画。
2026年度の報告セグメント別の受注見通し(現地通貨ベース)は以下のとおり。
<セグメントⅠ>(牧野フライス製作所「個別」および国内連結子会社)
牧野フライス製作所の国内受注は当期を上回る計画。半導体製造装置を含む産業機械関連の部品加工向けの受注が堅調に推移すると見ている。更なる生産性の向上を見据えた5軸機や自働化システムの受注増加にも引き続き注力する。10月に東京ビッグサイトにて開催されるJIMTOF(日本国際工作機械見本市)においては、新機種を含む複数の加工機のほか、自働化装置及び運用ソフトウェアを展示し、お客様の生産性向上に向けた提案を行う。
<セグメントⅡ>(MAKINO ASIA PTE LTD)
次期のアジアは当期並みとなる計画。中国は、データセンタや電子機器関連を含む金型向けの受注が堅調に推移すると見ている。また、エネルギー関連や油圧機器等の部品加工向けの商談が増加傾向にあり、受注につなげられるよう努める。インドは自動車関連及び電子機器関連の商談が継続しており、受注につなげられるよう努める。アセアンは、半導体製造装置関連及び中国をはじめとした他地域からの設備投資が底堅く推移する見通し。
<セグメントⅢ>(MAKINO INC.)
次期のアメリカは当期を上回る計画。引き続き航空宇宙関連が好調を維持すると見ている。また、自動車関連の商談が増加傾向にあり、受注につなげられるよう努める。9月にシカゴで開催されるIMTS(International Manufacturing Technology Show)においては、最新の5軸制御マシニングセンタのほか、自働化を含めたエンジニアリングの提案を行い、活況な航空宇宙関連を中心に、商談の獲得に努める。
<セグメントⅣ>(MAKINO Europe GmbH)
次期のヨーロッパは当期を上回る計画。航空宇宙関連が堅調に推移すると見ている。油空圧機器関連やエネルギー関連などの産業機械向けの商談が増加しており、受注につなげられるよう努める。
■2027年3月期の見通し
2027年3月期(26年度)の連結業績予想は次のとおり。売上高2,760億円(前期比5.7%増)、営業利益276億円(同10.2%増)、経常利益284億円(同4.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益221億円(同5.3%増)
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