・BEVの電費を0.76%改善、航続距離NTN、回転フリクションを66%低減したハブベアリングを開発を2.2km延長へ
NTNは5月25日、BEV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)、FCV(燃料電池車)などxEV向けに、世界最高水準の低フリクション性能をさらに高めたハブベアリングを開発したと発表した。新規シール構造の採用により、回転フリクションを従来品比で約66%低減。BEVでは電費を0.76%改善し、1回の充電当たりの航続距離を約2.2km延長できる効果が期待される。
世界的に排出ガス規制が強化される中、xEV市場は拡大が続いており、各メーカーでは航続距離延長に向けた車両全体の省エネルギー化が重要課題となっている。NTNは2009年に「低フリクションハブベアリング」を市場投入して以来、グリース改良やシール設計最適化などを進め、低フリクション化技術を強化してきた。
今回の開発品では、従来シリーズで培った低フリクション技術に加え、新たなシール構造を採用。ハブベアリングのシールは泥水や埃などの異物侵入を防ぐ一方、シール接触部がフリクション増加要因となる課題があった。
新シールでは、リップおよび摺動面への特殊表面処理、ラビリンス構造の最適配置によるリップ枚数削減、専用グリースの適用に加え、リップ反力を抑える新設計を採用。これにより、高い耐泥水性能を維持しながら、シールと軸受間の接触抵抗を大幅に低減した。
NTNによると、今回の開発品は世界最高水準の低フリクション性能と高い耐泥水性能を両立しており、グローバルの自動車メーカー向けに提案を進める方針。
同社は今後について、「低フリクション化に加え、小型・軽量化や耐久性向上など高付加価値商品の開発を推進する」としている。また、ハブベアリング設計へのAI技術活用により、提案スピードと品質向上も図る。
さらに、ハブベアリングと隣接する駆動部品であるドライブシャフト分野でも技術強化を進め、駆動領域における総合提案力の向上を目指す。
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