・合計100MW/250MWhの追加投資により、同国で運用中の1件とあわせた3案件体制を築き、欧州の系統安定化需要を取り込む。
ID&Eホールディングス傘下の日本工営エナジーソリューションズは5月18日、ベルギー・フランダース地方Ruien近郊で新たに系統用蓄電所2件の建設を開始したと発表した。 既存のRES 1に続く案件で、今回のRES 2とRES 3は2026年4月に着工し、2027年後半の運転開始を目指す。
■欧州での事業拡張
同社は2017年から欧州で蓄電池事業を展開しており、ベルギーでは2018年にSPCのRuien Energy Storage NV.(RES 1)を設立、2023年3月に運転を開始している。 今回の新設案件では、ベルギー企業3社から成る連合体も共同事業者として参画し、地域参加型の再エネ投資の広がりを背景に事業を進める。
新たに建設するRES 2は75MW/150MWh、RES 3は25MW/100MWhで、いずれもRuienの旧石炭火力発電所跡地に整備される。 RES 1を含めた合計出力は約125MW/350MWhとなり、ベルギー国内でも有数の蓄電所群になる見込みだ。
■系統安定化の需要
背景には、再生可能エネルギーの拡大で太陽光や風力の出力変動が大きくなり、電力系統の安定化ニーズが高まっていることがある。 同社は、こうした市場環境を踏まえ、系統用蓄電池を活用した事業を欧州で先行展開してきた。
運営面では、欧州事業を担うNippon Koei Energy Europe B.V.が、RES 2とRES 3の投資、計画、開発、施工監理、維持管理を担当する。 発表では、本プロジェクトを通じて電力系統の安定化と脱炭素社会の実現に貢献するとしている。
■今後の展開
同社は、欧州で培った知見を日本やアジアでも活用し、安全・安心な社会基盤と持続可能な社会の実現につなげる方針を示した。 また、系統用蓄電所に限らず、蓄電池の幅広い活用を通じて、2050年のカーボンニュートラル達成に向けた事業拡大を進めるとしている。
■プロジェクト概要
• 内容:ベルギー・Ruien近郊で系統用蓄電所2件の建設を開始。
• 案件名:Ruien Energy Storage 2(RES 2)とRuien Energy Storage 3(RES 3)。[添付]
• 規模:RES 2が75MW/150MWh、RES 3が25MW/100MWhで、合計100MW/250MWh。
• スケジュール:2026年4月着工、2027年9月運転開始予定。
• 位置づけ:運用中のRES 1と合わせ、ベルギーで計3件の系統用蓄電所事業を展開。
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