・安全性・生産性向上、次世代トンネル施工の基盤技術に
古河機械金属は7月7日、同社グループでロックドリル事業を担う古河ロックドリル(東京都千代田区)が、ロックボルト施工の自動化技術により、令和7年度土木学会「技術開発賞」を受賞したと発表した。清水建設およびケー・エフ・シーとの共同受賞。
受賞対象となった技術は、ロックボルト施工の一連工程をコンピュータ制御により機械化したもの。2ブーム式ロックボルト打設専用機とモルタル自動供給装置を組み合わせ、従来は人手に依存していた施工工程を一体的な機械システムとして運用する点に特徴がある。
同技術では、熟練技能者のノウハウをデータとして蓄積・標準化し、地山条件に応じた施工パラメータを自動制御。これにより、技能者の経験に左右されない均質で高品質な施工を実現した。加えて、切羽における危険作業への人的関与を低減し、安全性の向上にも寄与する。
山岳トンネル工事では、担い手不足や熟練技能労働者の減少が深刻化しており、特に重量物を扱うロックボルト施工では安全確保と品質安定の両立が課題となっている。今回の技術は、省人化と施工サイクル短縮による生産性向上にも寄与する点が評価された。
また、国内の標準的な山岳トンネル工法への適用性が高く、汎用性に優れることから、次世代トンネル施工を支える基盤技術として、土木技術の発展および社会課題解決への貢献が期待される点も受賞理由となった。
土木学会「技術開発賞」は1983年創設。計画、設計、施工、維持管理などの分野において創意工夫に富む技術を開発・実用化し、社会に貢献したと認められる技術・関係者を表彰する制度。
古河ロックドリルは今後も、長年培った穿孔技術とICTを融合し、土木施工現場の省力化・効率化に向けた開発を進める方針としている。
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