ロジスネクスト、ナトリウムイオン電池搭載フォークリフトを実証、次世代動力源の実用化へ前進

ロジスネクスト(京都府長岡京市)は7月7日、バッテリー式フォークリフトの新たな動力源として期待されるナトリウムイオン電池の要素開発を進める中、小型バッテリー式フォークリフトへの搭載を想定した実証試験を実施したと発表した。実証では、同社製バッテリー式フォークリフト「ALESIS(アレシス)」3.5t仕様車にナトリウムイオン電池を搭載し、LIXIL一関工場(岩手県一関市)で実運用環境下での性能を検証した。

同社は現在、バッテリー式フォークリフトに主として鉛蓄電池を採用しているほか、2023年12月には長時間稼働と急速充電に対応したリチウムイオン電池仕様をラインアップへ追加している。一方、ナトリウムイオン電池はリチウムなどのレアメタルを使用しないため資源制約が小さく、安定供給が期待できることから、将来的なリチウムイオン電池の代替候補として研究開発を進めている。

ナトリウムイオン電池は、ナトリウムイオンの移動によって充放電を行う次世代二次電池で、資源量が豊富で地域的な偏在も少ないナトリウムを活用する点が特徴。安定供給性や持続可能性に優れるほか、低温環境でも性能を維持しやすく、大規模蓄電や再生可能エネルギー分野での活用も期待されている。

今回の実証試験は、LIXILとの協働により実施した。LIXILは事業活動を通じた社会・環境課題の解決を掲げる「インパクト戦略」の一環として、フォークリフトオペレーター不足への対応や省電力化によるCO₂排出削減につながる技術としてナトリウムイオン電池に着目。先進的な環境配慮型車両の導入検証に協力した。

試験では稼働時間や車両性能に関する測定・記録を完了しており、今後は性能や品質に関する詳細データを分析し、鉛蓄電池、リチウムイオン電池に続く次世代二次電池として採用可能かを評価する。

同社は今後、国内外のサプライヤーとの連携を強化し、物流用途に適したナトリウムイオン電池技術の確立を目指す。耐久性や安全性を含めた各種試験を継続し、実用化に向けた開発を加速するとともに、持続可能な物流の実現に貢献していく方針だ。

ナトリウムイオン電池は、急速充電性能や長寿命といった特長を備え、充電時間は鉛蓄電池の約5分の1、寿命は3倍以上とされる。資源面でも安定供給が見込めることから、フォークリフトをはじめとする産業車両向け電源として今後の動向が注目される。

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