ダンフォス(Danfoss):2026年7月2日
ダンフォスは7月2日、可変周波数ドライブ(VFD)「iC7-Automation VFD」のソフトウェアおよびハードウェアを大幅に刷新したと発表した。安全性、設備稼働率(アップタイム)、高出力化をテーマとした機能強化を実施し、プロセス産業などで求められる運用性や保守性の向上を図る。
今回のアップデートでは、安全機能としてATEX対応オプションをドライブ本体に内蔵した。これにより、防爆仕様モーター(Ex d)を危険場所で外部機器を介さず安全に制御できるようになり、モーターの温度監視機能をドライブへ統合。設置作業や関連書類を簡素化するとともに、導入コストの削減にもつながる。
また、プロセス産業向けには、産業用イーサネット規格「PROFINET S2」のシステム冗長化機能に対応した。通信経路の一方に障害が発生しても制御を継続できるため、追加ハードウェアなしで設備停止リスクを抑え、重要設備の稼働率向上に寄与する。
出力レンジも大幅に拡充した。690V対応AFE(Active Front End)およびインバーターモジュールは最大4500kWまで対応し、高効率、省高調波、回生運転を実現する。さらに、500Vおよび690V対応の高出力NFE(Non Front End)ドライブを追加し、430~3800kW、DC出力では最大6000kWまで対応。回生機能を必要としないシステム向けに、小型でコスト競争力の高いソリューションを提供する。
エンクローズドドライブ製品群についても、6パルス仕様、LHD仕様、回生仕様を追加し、最大1600kWまでラインアップを拡大した。
システムモジュールでは、フィールドバス対応を強化し、新たにEtherCAT(EtherCAT)およびModbus RTU(Modbus RTU)をサポート。さらに、ドライブ内蔵のロジックブロック機能を強化したことで、外部PLCなどによるプログラミングを削減し、システム設計の柔軟性を高めた。
保守面では、現場でプログラム可能な「iC7 Programmable Service Units(iC7 Programmable Service Units)」および「Control Units(Control Units)」を導入。SDカードを用いて現場で各種ドライブ向けに迅速な設定変更が可能となり、予備品在庫の削減とダウンタイムの短縮を実現する。
ダンフォスは、今回の機能強化により「iC7-Automation VFD」の将来性をさらに高め、産業設備の競争力向上と安定操業を支援するとしている。
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