・災害対応力強化を支援
パルフィンガー(PALFINGER):2026年6月25日
パルフィンガーは、オーストリア・レオンディング地域の消防活動において、同社の消防・荷役関連機器が長年活用されていると発表した。火災や事故に加え、近年増加する自然災害への対応力向上を背景に、現地の3つの義勇消防隊では現在、計6台のパルフィンガー製ユニットが運用されている。
レオンディング地域の消防隊と、パルフィンガーおよび販売パートナーであるクーン・ラーデテヒニック(Kuhn Ladetechnik)との協力関係は、日常の消防・救助活動を通じて実績を積み重ねてきた。消防車両には、ローダークレーン「PK 42002 SH」「PK 300 TEC」のほか、フックローダー2台、テールリフト2台を搭載し、災害・緊急対応時の機動力と作業性向上を図っている。
新型車両の披露に際し、パルフィンガーのCEOであるアンドレアス・クラウザー(Andreas Klauser)氏は、オーストリアにおける義勇消防隊の重要性を強調した。
同氏は「消防隊は社会の安全を支える不可欠な存在であり、過酷な条件下でも確実に機能する高性能な技術が求められる。当社は製品と従業員の力を通じて、消防隊員が日々安全に任務を遂行できる環境づくりに貢献している」と述べた。
■重量物対応や災害対応能力を強化
今回導入された特殊車両は、重量物の吊り上げ、搬送、固定といった高度な技術対応能力を強化するもので、レオンディング地域の消防隊の現場対応力向上に寄与する。
レオンディング市消防本部長のクラウス・トンホイザー(Klaus Tonhäuser)氏は、「近年は激甚化する気象災害や技術的難易度の高い出動案件が増加しており、義勇消防隊への要求は高まっている。こうした状況下で、現場で信頼できるソリューションを提供するパルフィンガーのような企業との連携は重要性を増している」とコメントした。
■製品供給に加え人材面でも消防活動を支援
パルフィンガーは製品供給だけでなく、企業として消防活動支援にも取り組んでいる。同社では数百人規模の従業員が義勇消防隊員として活動しており、緊急出動時には業務から離れて対応できる体制を整備している。こうした取り組みが評価され、同社は複数回にわたり「消防活動支援企業(fire service-friendly employer)」として認定されている。
また、地域消防隊との協業を通じて、実際の現場で得られた知見を製品開発へ反映している。パルフィンガーは「Strategy 2030+」に基づき、顧客との接点を重視し、実運用に基づく製品開発を進める方針を掲げる。
消防車両の開発では、車両メーカーのローゼンバウアー(Rosenbauer)、架装メーカーのクーン・ラーデテヒニック、昇降・荷役ソリューション供給者であるパルフィンガーが連携し、高性能な消防車両を構築している。
さらに同社は、消防隊向けにローダークレーン操作を仮想空間で訓練できるVRシミュレーターも提供。訓練の安全性や効率性を高め、実運用時の円滑な対応を支援している。こうした技術は災害救援や人道支援活動においても世界各地で活用されている。
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