・施工性と信頼性を向上
ダンフォス(Danfoss):2026年6月23日
ダンフォス・パワー・ソリューションズ(Danfoss Power Solutions)は6月23日、データセンター向け液冷システム専用に開発した高性能チャンネル構造ホース「エアロクイップ・バイ・ダンフォス・データクライオ DC394(Aeroquip by Danfoss DataCryo DC394)」を発売したと発表した。高い柔軟性と堅牢な構造を両立し、液冷配管の施工性向上と長期信頼性の確保を狙う。
AI(人工知能)、クラウドコンピューティング、高密度サーバーの普及により、データセンターでは発熱密度が急速に高まり、冷却性能の強化が課題となっている。こうした環境下では液冷システムの供給ラインに大流量対応が求められ、ホース径の大型化が進んでいる。
一方、大口径ホースでは曲げ荷重の増加や配管作業の複雑化、折れ(キンク)による流量低下など、施工面・運用面での課題が指摘されている。
新製品のDC394は、独自設計のチャンネル構造を採用することで、低い曲げ力と優れた柔軟性、高い耐キンク性を実現した。曲げ半径とホース径を同等とする「1対1曲げ半径設計」により、既存のデータセンター向けチャンネルホースと比較して高い取り回し性を確保。狭小スペースや複雑な配管レイアウトにも対応し、設置・保守作業の効率化につなげる。
また、チャンネル構造によりキンク発生時の流量制限リスクを低減し、冷却効率への影響を抑制する。さらに、低摩擦係数設計によって圧力損失を改善し、液冷システム全体のエネルギー効率向上にも寄与する。
構造面では、過酸化物架橋EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)製の内管および外被を採用し、冷却液の清浄性、耐熱性、シール性能を高めた。加えて、硫黄成分を完全に排除した100%サルファーフリー構造により、液冷システム内部での腐食リスクを低減。さらに、100%ハロゲンフリー配合の外被材は難燃規格「UL 94 V-0」に適合し、重要冷却インフラに求められる安全性向上と環境負荷低減を両立した。
DC394は、ダンフォスが展開するデータセンター向けホース製品群を統合した新ブランド「エアロクイップ・バイ・ダンフォス・データクライオ(Aeroquip by Danfoss DataCryo)」シリーズの新製品となる。既存製品および今後投入する製品を同ブランドへ統合することで、製品選定の簡素化とラインアップ管理の効率化を図る。ブランド刷新に伴い、ホース表記や型番体系も新たに統一した。
サリフ・カラヤギズ(Salih Karayagiz)氏(ダンフォス・パワー・ソリューションズ(Danfoss Power Solutions)データセンター用ホース・継手部門グローバル製品マネージャー)は、「エアロクイップ(Aeroquip)は80年以上にわたり流体動力業界で品質と革新の象徴として評価されてきた。データクライオ製品群では、その実績を継承しながら、データ・コンピューティング時代に最適化した高信頼ソリューションを提供する」とコメントした。
製品仕様はサイズ「-16」から「-64」までを展開し、内径は1~4インチ。供給ラインと戻りラインを識別しやすいよう青色または赤色のライン表示を用意した。認定済みダンフォス製継手や同社データクライオ製品群との組み合わせにより、主配管から末端接続まで一体型の液冷配管システムを構築できる。使用圧力は150psi(約10.5バール)、使用温度範囲はマイナス40℃~140℃としている。
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