・超小型設計と高い作業性能を両立、狭小現場向け需要に対応
ヤンマーCE(Yanmar Compact Equipment):2026年6月4日
ヤンマーCEは、アジア・オセアニア・中南米地域(AOLA)向けに、新型ミニショベル「SV10」を発表した。0〜2トンクラス市場の拡大を背景に開発した超小型機で、狭小空間での作業性と操作性、信頼性を高いレベルで両立した。
SV10は、建設工事や都市インフラ整備、レンタル・リース事業、自治体の維持管理業務、造園分野など幅広い用途を想定して開発された。限られた作業スペースでも高い生産性を発揮できる実用的なモデルとして市場投入する。
■狭小現場で威力を発揮する超小型設計
SV10最大の特長は優れたコンパクト性にある。最小仕様時の全幅はわずか740mmで、一般的な出入口や狭い通路を通過できるため、屋内工事や都市部の狭小現場での作業に適している。
また、可変式下部走行体を採用し、必要に応じて機体幅を990mmまで拡張可能。作業時の安定性を高めながら、現場条件に応じた柔軟な運用を可能にした。
小旋回設計に加え、60度のブームスイング機能を備えることで、限られたスペースでも高精度な位置決め作業を実現。屋内改修工事や解体作業、都市部のインフラ工事など、大型機が入り込めない現場での活用を見込む。
■コンパクトながら高い掘削性能
小型機でありながら、作業性能も重視した。エンジンにはヤンマー製「3TNV70」を搭載し、定格出力は9.2kW。アーム掘削力5.5kN、バケット掘削力10.3kNを発揮する。最大掘削深さは1,760mm。
広い作業範囲と多様なアタッチメントへの対応により、溝掘り、造園工事、軽解体、ユーティリティ工事など幅広い用途に対応できる。多様な案件を抱える建設業者や、稼働率向上を重視するレンタル会社に適した仕様となっている。
■操作性と安全性を向上
SV10は操作のしやすさも追求した。サイドレバーの配置見直しや直感的な操作系統の採用により、経験の浅いオペレーターでも扱いやすい設計とした。特にレンタル用途では、利用者ごとの技能差が大きいため、短時間で安全に操作を習得できることが重要なメリットとなる。
安全面ではROPS(横転時保護構造)を採用し、オペレーター保護性能を向上。長時間作業でも快適かつ安心して運転できるレイアウトを実現した。
■輸送性と整備性を強化
運転質量は1,155kgで、現場間の輸送が容易な点も特徴の一つ。搬送や現場への投入時間を短縮できるため、施工効率向上に貢献する。
整備面ではチルト式エンジンフードを採用し、主要コンポーネントへのアクセス性を向上。日常点検やメンテナンス時間を短縮し、稼働率向上につなげる。
さらに、ヤンマーの実績あるエンジン技術と低ライフサイクルコストを重視した設計により、長期にわたる安定稼働を実現する。
■超小型ショベルの新たな基準を提案
ヤンマー独自の「プレミアムレッド(Premium Red)」カラーを採用したSV10は、コンパクトさと実用性を両立した次世代ミニショベルとして位置付けられる。
同社は、機動性、信頼性、適応力を兼ね備えたSV10によって、超小型ショベル市場における新たな性能基準を提案していく考えだ。
■SV10主要仕様
機種名:SV10
機械質量:1,155kg
エンジン:ヤンマー(Yanmar)3TNV70
定格出力:9.2kW
アーム掘削力:5.5kN
バケット掘削力:10.3kN
最大掘削深さ:1,760mm
最小機体幅:740mm
拡張時機体幅:990mm
ブームスイング角度:60度
主な用途:建設工事、都市インフラ整備、レンタル、自治体業務、造園工事など
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