コマツ、学生フォーミュラとの連携を強化、「コマツ・ウィリアムズ エンジニアリングアカデミー」第3期を開始

コマツは6月5日、スポンサー契約を結ぶアトラシアン・ウィリアムズF1チーム(Atlassian Williams F1 Team)と共同で展開する若手技術者育成プログラム「コマツ・ウィリアムズ エンジニアリングアカデミー」の第3期を開始すると発表した。2026年プログラムでは、大学生向けエンジニアリング競技として世界的に知られる学生フォーミュラとの連携を強化し、次世代のエンジニア人材の発掘と育成を加速する。

同アカデミーは2024年にスタートした人材育成プログラムで、世界中の若手エンジニア志望者を対象に選抜を行い、eラーニングや先進的な製造施設の見学、コマツおよびウィリアムズの専門家による指導などを提供している。建設・鉱山機械業界とモータースポーツ業界の最先端技術に触れながら、エンジニアとしてのキャリア形成を支援することを目的としている。

第3期では、学生フォーミュラ(Formula Student)およびその姉妹大会であるフォーミュラSAE(Formula SAE)との協力体制を強化する。参加者は、英国のシルバーストーン・サーキット(Silverstone Circuit)で開催される学生フォーミュラ英国大会のファイナリストや、フォーミュラSAE参加者を対象としたグローバルなオンライン選考を通じて選抜される。

学生フォーミュラ英国大会のファイナリストは6月8日から応募可能となるほか、その他のフォーミュラSAE参加者向けのオンライン応募についても年内に開始する予定。

ウィリアムズでは、インターンシップや新卒採用プログラム、職業体験制度などを通じて若手人材の育成に力を入れており、現在は全従業員の約12%がこうした育成プログラム出身者で構成されている。一方、コマツも世界各地で地域密着型の教育・育成プログラムを展開し、次世代のエンジニアや技術者の育成を推進している。

コマツの今吉琢也社長兼CEOは、「コマツは105年にわたり世界各地で従業員の技術力向上に取り組んできた。アトラシアン・ウィリアムズF1チームとのパートナーシップは、多様な次世代技術人材を引きつけ育成することを目的としている。本アカデミーは若手エンジニアのキャリアを加速させる絶好の機会であり、才能ある人材の活躍を期待している」とコメントした。

アトラシアン・ウィリアムズF1チームのチーフ・ピープル・オフィサーであるアン・ペリンズ氏は、「将来の成功は次世代の人材にかかっている。アカデミーは才能を発掘し、モータースポーツや産業エンジニアリング、機械分野でのキャリア形成を後押しする貴重な機会となる」と述べた。

また、英国機械技術者協会(Institution of Mechanical Engineers、IMechE)が主催する学生フォーミュラの主任審査員を務めるダン・ジョーンズ氏は、「学生フォーミュラは若手エンジニアが実践的な経験を積み、産業界でのキャリアに備える場として発展してきた。本アカデミーとの連携はその理念と一致しており、参加学生にとってモータースポーツ最高峰への大きな一歩になる」と期待を示した。

アトラシアン・ウィリアムズF1チームは1977年にサー・フランク・ウィリアムズ氏とサー・パトリック・ヘッド氏によって設立された名門F1チーム。これまでにコンストラクターズ世界選手権9回、ドライバーズ世界選手権7回、グランプリ114勝を記録しており、英国オックスフォードシャー州グローブを拠点に活動している。近年は競技活動に加え、次世代エンジニア育成にも積極的に取り組んでいる。

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