DMG森精機は5月20日、ドイツ・ミュンヘンで建設を進める欧州本社およびテクノロジーセンターの上棟式を実施した。バイエルン州ミュンヘン・モーザハ地区に整備する新拠点は、欧州事業の中核機能と先端加工技術の発信拠点を兼ね備えた施設で、2027年第1四半期の開設を予定している。
新施設は約1万平方メートルの敷地に建設され、近代的なオフィス環境に加え、約1,500平方メートル規模のテクノロジーセンターを設置する。センター内には最先端の工作機械20台、10種類の自動化ソリューションを導入するほか、コネクテッド・ショップフロアを実現するデジタル技術も展示する計画。欧州における顧客向け技術提案や実演、研修機能を強化する。
上棟式は、開発事業者であるアールエイチ・ウンターネーメンスグルッペ(RH Unternehmensgruppe)と共同で開催した。式典には、同社マネージングパートナーのロバート・ヒュブナー氏のほか、バイエルン州経済・地域開発・エネルギー省のグドルン・ヴァイトマン次官、地元選出の州議会議員らが出席した。
DMG MORI取締役のイレーネ・バーダー氏は、「ミュンヘンに欧州本社を設立することで、未来志向のイノベーションと産業連携の拠点を創出する。現代の製造業や工作機械が産業全体の競争力に果たす役割を可視化したい」と述べた。
同社は、工作機械が航空宇宙、医療、エネルギー、モビリティ、半導体製造など幅広い産業の基盤を支える存在だと強調。新テクノロジーセンターを通じて、高精度加工技術の重要性や先進製造ソリューションを発信していく方針だ。
施設内では、顧客向けイベント、技術プレゼンテーション、研修、分野横断型の交流なども実施する予定。産業イノベーション創出やアプリケーション分野の専門性向上、国際的な協働促進につなげる。
今回の上棟により、建設工事は躯体工程を完了し、今後は外装工事、設備工事、内装工事へ移行する。
バーダー氏は「産業は、技術、プロセス、そして人が結びつくところで生まれる。DMG MORIはそのための新たな価値創出の場をここに実現する」とコメントした。
DMG MORIは世界で約1万3,500人を雇用しており、その約3分の1をドイツが占める。今回の新拠点整備により、ミュンヘンでのプレゼンス強化とともに、欧州工作機械産業への継続投資姿勢を鮮明にしている。
■プロジェクト概要
施設名:DMG MORI欧州本社・テクノロジーセンター
所在地:ドイツ・ミュンヘン市モーザハ地区
敷地面積:約10,000平方メートル
テクノロジーセンター面積:約1,500平方メートル
展示内容:工作機械20台、自動化ソリューション10種、デジタル技術展示
開設時期:2027年第1四半期予定
主な機能:欧州本社機能、技術展示、顧客イベント、研修、技術提案拠点
開発事業者:アールエイチ・ウンターネーメンスグルッペ(RH Unternehmensgruppe)
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