牧野フライス製作所が7月31日に発表した2027年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高697億7,000万円(前年同期比25.9%増)、営業利益75億9,000万円(同137.1%増)、経常利益81億7,500万円(同121.9%増)、純利益56億6,100万円(同353.7%増)となった。
受注は921億4,300万円(同61.3%増)となり、為替が円安で推移したことによる換算影響も寄与し、過去最高となった。中東情勢をはじめとする地政学的リスクやエネルギー価格の変動など先行き不透明な状況が継続したが、同社においては中国を中心としたアジア地域の設備投資需要が好調に推移したほか、日本国内向けも半導体製造装置関連向けを中心に回復傾向にあり、連結受注は前年同期を上回った。第2四半期以降もお客様のニーズを汲み取り、変化に合わせた対応に尽力する。
<セグメントⅠ(「個別」および国内連結子会社)>
牧野フライス製作所の国内受注は前年同期を上回った。半導体製造装置関連の部品加工向けのほか、航空宇宙関連を中心に受注が増加した。第2四半期以降も引き合いの増加が期待される半導体製造装置関連を中心に受注の獲得に努める。
<セグメントⅡ(MAKINO ASIA PTE LTD)>
アジアの受注は前年同期を上回った。中国は完成車メーカ各社でモデルチェンジのサイクルが短くなっていることなどを背景に、金型向け・部品加工向け共に受注が増加した。また電子部品関連の金型向けも堅調に推移したほか、AIインフラ関連の受注が増加傾向にある。インドは自動車関連の部品加工向けおよび航空宇宙関連を中心に、前年同期を上回った。アセアンは半導体製造装置関連が中心となり、前年同期を上回った。
<セグメントⅢ(MAKINO INC.)>
アメリカの受注は前年同期を上回った。航空宇宙関連が好調に推移したほか、ジョブショップ向けを中心に部品加工向けも前年同期を上回り、堅調に推移した。第2四半期以降も更なる受注獲得に向けて尽力する。
<セグメントⅣ(MAKINO Europe GmbH)>
ヨーロッパの受注は前年同期を上回った。航空宇宙関連が堅調に推移したほか、昨年リリースした新機種「a630iT」をはじめとした5軸制御マシニングセンタの受注が、AIインフラの需要増に伴う発電関連の部品加工向けで増加している。第2四半期以降も市場のニーズを捉え、受注獲得に努める。
2026年5月に「企業価値向上に向けて(2026年更新)」を開示した。販売においては、4月に中国にてCCMTへ出展したほか、9月にはアメリカにてIMTSへ出展を予定。「See What Matters」をテーマに最新の5軸制御横形マシニングセンタのほか、機械の自動運転時間を延ばすために加工物をストックするシステムを機械と組み合わせて展示予定。また、10月には日本においてJIMTOFへ「Promise of Performance」をテーマに、新機種を含め、需要の高まりが続いている5軸制御マシニングセンタなど全5機種を出展予定。生産においては、需要の増加に対応するため建設を進めていた富士吉田工場の新棟が2026年6月に稼働を開始した。昨今需要が増加している航空宇宙関連向けの大型機のほか、自動車関連の金型向けの大型機を中心に生産を行っている。第2四半期以降も事業計画に示す目標を達成すべく全社一丸となって取り組みを進める。
■2027年3月期の見通し
2027年3月期の連結業績予想は、前回(2026年4月30日)公表値を据え置いた。
売上高2,760億円(前期比5.7%増)、営業利益276億円(同10.2%増)、経常利益284億円(同4.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益221億円(同5.3%増)。
なお、2026年10月1日を効力発生日として普通株式1株につき5株の割合をもって株式分割を実施する予定。通期の1株当たり当期純利益は株式分割の影響を考慮した188円96銭(分割を考慮しない場合は944円78銭)。配当予想は第2四半期末160円、期末36円(分割考慮後。分割を考慮しない場合の期末配当は180円、年間340円)。