ファナック、26年4~6月売上は17.7%増の2,310億円、26年度予想は10.5%増の9,481億円

・第2四半期以降は米国関税影響等を織り込み、通期業績予想を上方修正

ファナックが7月31日に発表した2027年3月期第1四半期(26年4~6月)連結業績によると、売上高は2,310億3,500万円(前年同期比17.7%増)、経常利益681億9,300万円(同32.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は509億8,100万円(同34.7%増)となった。

4〜6月期における同社グループを取り巻く状況については、地政学的リスクの高まりに伴う世界経済への影響が懸念される等、先行き不透明な状況ではあったものの、全般的に堅調な設備投資需要が続いた。このような中、同社の研究開発、工場、セールス、サービス、事務、全ての部門が総力を挙げて積極的な拡販活動、安定的な部品調達、経費削減等に取り組み、業績の向上に努めた。

■部門別の概況

<FA部門>
FA部門は、CNCシステムの主要顧客である工作機械業界の需要は、欧州で低調だったものの、国内において国内工作機械メーカの好調な外需が牽引した他、インドや設備投資に積極的な産業からの需要が旺盛だった中国で好調に推移し、CNCシステムの売上は増加した。

FA部門の売上高は573億5,200万円(前年同期比15.5%増)となった。

<ロボット部門>

ロボット部門は、国内では自動車産業向けが低調に推移したものの、一般産業向けが堅調に推移し、売上は前年同期を上回った。米州については、自動車産業向け、一般産業向けともに堅調に推移し、売上が増加した。中国ではEV関連向け、一般産業向けが好調に推移し、売上が増加した。
この結果、ロボット部門の売上高は961億300万円(前年同期比18.7%増)となった。

<ロボマシン部門>

ロボマシン部門は、ロボドリル(小型切削加工機)では、国内や中国で需要が好調に推移し、売上が増加した。ロボショット(電動射出成形機)では、米州で堅調だったことに加え、中国で好調に推移し、売上が増加した。ロボカット(ワイヤ放電加工機)では、中国での需要増により売上が増加した。

この結果、ロボマシン部門の売上高は416億5,400万円(前年同期比22.8%増)となった。

<サービス部門>

サービス部門は、「サービスファースト」の精神のもと、ITを活用したCX(顧客体験)を重視し、顧客満足度の向上をグローバルに推進するサービス体制の強化を図った。また、保守にも役立つFIELD system Basic Package、工作機械での故障予兆を可能とするAIサーボモニタや、ロボット用のZero Down Time等、予防保全に活用できるIoT商品の販売促進と導入支援を行った。

サービス部門の売上高は359億2,600万円(前年同期比13.0%増)となった。

■連結財政状態

資産合計は、前年度末比180億1,700万円増の2兆1,087億1,700万円となった。負債合計は、前年度末比88億7,800万円減の1,988億7,500万円となった。純資産合計は、前年度末比268億9,500万円増の1兆9,098億4,200万円となった。

■連結業績予想に関する説明

前回発表時点の計画よりも業績が堅調に推移しているため、2027年3月期第2四半期累計期間と通期の業績予想を上方修正した。
第2四半期累計期間は、売上高4,660億円(前回予想比4.9%増)、営業利益1,044億円(同4.0%増)、経常利益1,349億円(同5.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,003億円(同8.9%増)とした。

通期は、売上高9,481億円(前期比10.5%増、前回予想比4.2%増)、営業利益2,180億円(同18.6%増、同2.7%増)、経常利益2,712億円(同19.2%増、同5.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,980億円(同18.9%増、同7.1%増)とした。売上高は過去最高であった2025年度を超え、過去最高となる見込み。

なお、2026年7月から2027年3月までの期間における為替レートは、平均150円/ドル、175円/ユーロを想定している。

ファナックの2027年3月期第1四半期決算短信

 

第1四半期決算説明資料