日本産業機械工業会が5月21日に発表した2025年度(2025年4月~2026年3月)の産業機械受注総額は、前年度比30.3%増の7兆4,951億円となった。4年連続で前年度を上回り、1996年度(6兆7,039億円)を上回る過去最高金額を記録した。内需は2年ぶりに増加に転じ、外需も2年連続で伸長。特に外需が過去最高を更新するなど、国内外の旺盛な需要が業績を押し上げた。
内需は前年度比19.8%増の4兆5,945億円。製造業向けが32.0%増の1兆6,422億円、非製造業向けが17.3%増の1兆4,347億円となり、民需合計は24.7%増の3兆7,770億円となった。官公需は15.3%増の1兆853億円、代理店は1.1%増の4,321億円と堅調に推移した。
外需は前年度比51.5%増の2兆9,005億円となり、2007年度を上回る過去最高を達成。アジア、北アメリカ、ロシア・CISを中心に拡大した。
機種別では、ボイラ・原動機が60.1%増の2兆7,867億円と大幅伸長。化学機械(冷凍機械含む)24.9%増、タンク690.2%増、圧縮機10.1%増、運搬機械4.3%増、その他機械29.0%増となった。一方、鉱山機械は7.4%減、プラスチック加工機械7.2%減、送風機18.5%減、金属加工機械14.2%減など、一部機種は減少した。
■2026年3月単月は前年同月比10.0%増の9,160億円
2026年3月の単月受注高は前年同月比10.0%増の9,160億1,700万円となった。内需が15.3%増の6,658億2,300万円と牽引した一方、外需は2.2%減の2,501億9,400万円だった。
内需では官公需が87.7%増と急拡大した。製造業向けは11.5%減、非製造業向けは0.1%減、代理店向けは8.5%減となった。機種別ではボイラ・原動機43.1%増、鉱山機械119.4%増、圧縮機26.7%増など7機種が増加。一方、金属加工機械77.4%減、プラスチック加工機械40.2%減など5機種が減少した。
外需ではプラントが424.7%増の361億9,700万円(8件)と大幅増となった。機種別では金属加工機械516.4%増、運搬機械133.3%増など増加機種も見られた。
■環境装置受注も好調 3月は122.7%増
同月の環境装置受注高は前年同月比122.7%増の1,910億3,000万円。官公需の都市ごみ処理装置が176.3%増と急伸し、ごみ処理装置全体が218.6%増となった。
2025年度通期でも環境装置は堅調に推移しており、産業機械全体の好業績を下支えした。
業界関係者は「エネルギー転換やインフラ整備、海外プラント需要の拡大が重なり、過去最高更新につながった。今後も官公需や外需の動向が鍵となる」との見方を示している。
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