日本航空(JAL)、羽田空港にランディングギア新工場を建設、2027年末完成へ

・最先端設備を導入し次世代整備拠点を構築

日本航空(JAL、東京都品川区)は6月8日、羽田空港整備地区内で航空機のランディングギア整備を担う新工場の建設を開始したと発表した。2027年12月末の竣工を予定しており、これに合わせて新工場関連の不動産を保有する新会社「ランディングギア・イノベーション・ファクトリー(Landing gear Innovation Factory)」を設立した。分散している整備機能を集約するとともに、自動省力化設備や国内初導入となる先端技術設備を採用し、世界の航空需要に対応する次世代の中核整備拠点を目指す。

ランディングギアは航空機の離着陸時や地上走行時に機体を支える重要装備で、「航空機の脚」とも呼ばれる。ギア整備はおおむね10年ごとに航空機から取り外して実施する大規模なオーバーホールであり、めっき技術や次世代溶射技術、特殊金属加工、塗装、非破壊検査など高度な専門技術と設備を必要とする。

JALグループは50年以上にわたり大型航空機のランディングギア整備を手掛けており、世界有数の整備拠点として実績を積み重ねてきた。新工場ではこれまで分散していた機能を集約し、整備工程の効率化や品質向上を図るほか、熟練技術者の技能継承や人材育成の強化にも取り組む。

また、最新設備の導入による生産性向上に加え、環境性能に配慮した建屋を整備することで環境負荷の低減も進める。JALは新工場を通じて、航空機整備分野における競争力強化と持続可能な事業運営を推進する考えだ。

なお、ランディングギア整備業務は引き続きJALグループの整備会社であるJALエンジニアリングが中心となって担い、日本および世界の航空安全の確保と航空産業の発展に貢献していく。

■プロジェクト概要
プロジェクト名:ランディングギア新工場建設計画
事業主体:日本航空(JAL)
所在地:東京都大田区羽田空港(羽田空港整備地区内)
用途:航空機ランディングギアのオーバーホール・整備拠点
着工:2026年5月19日
竣工予定:2027年12月末
主な導入設備:自動省力化設備、日本初導入の先端技術設備、次世代溶射設備など
目的:整備機能の集約、生産性向上、技術継承・人材育成、環境負荷低減
関連会社:ランディングギア・イノベーション・ファクトリー(Landing gear Innovation Factory)
新会社設立日:2026年6月8日
所在地:東京都大田区羽田空港3-5-1
資本金:510万円
株主:日本航空100%
代表者:川口雄太氏(JALエンジニアリング執行役員兼任予定)

ニュースリリース