日揮HD、モザンビーク向けFLNG第2弾を受注

・コーラルガス田向け、EPCIC約50億ドル規模

日揮ホールディングスは6月8日、同社グループのJGC Franceが、仏テクニップエナジーおよび韓国サムスン重工業と共同で、モザンビーク沖コーラルガス田向け洋上LNG(FLNG)プラント建設プロジェクトを正式受注したと発表した。

発注者は伊ENIをリーダーとする特別目的会社(SPC)で、中国石油天然气(CNPC)、モザンビーク炭化水素公社(ENH)、アブダビ国営石油会社(ADNOC)子会社XRG、韓国ガス公社(KOGAS)で構成される。

受注範囲は年産約360万トンのFLNGプラントに関するEPCIC(設計・調達・建設・据付・試運転)役務。契約はランプサム形式で、総額は約50億ドル。このうち日揮グループの受注額は約10億ドル超(約1,500億円超)となる。なお、2025年7月から2026年3月にかけて先行業務として約半額を既に計上している。

建設地はタンザニア国境付近の沖合約50kmに位置するコーラルガス田。2028年の生産開始を予定する。本案件は「Coral North Project」と呼ばれ、同国における2基目のFLNG設備となる。

プロジェクト体制としては、JGC FranceとテクニップエナジーのJVがトップサイドの設計・調達および全体管理を担い、サムスン重工業が船体のEPCおよびトップサイドの製作を担当する。

3社は既に、同ガス田の初号機にあたる「Coral South Project」を2017年に受注し、2022年にLNG初出荷を達成。現在も年産約340万トン規模で稼働しており、今回の連続受注は顧客との信頼関係と実績の継続を示すものとなる。

日揮グループはFLNG分野で、ペトロナス向け案件など複数の実績を有し、同分野のリーディングコントラクターとしての地位を確立。加えて、UAEルワイスLNGやLNGカナダ増設案件など陸上LNGでもプロジェクトを推進している。今後も低環境負荷型LNG開発を通じ、エネルギートランジションへの貢献を図る方針だ。

■プロジェクト概要
・案件名:Coral North Project(コーラルノース)
・顧客:ENI社をリーダーとするSPC
・場所:モザンビーク沖コーラルガス田(沖合約50km)
・設備:FLNGプラント(年産約360万トン)
・役務:EPCIC
・契約:ランプサム
・受注額:約50億ドル(うち日揮グループ約10億ドル超)
・生産開始:2028年予定

画像:現在モザンビーク沖で稼働中のCoral South Floating LNG

ニュースリリース