・年間5,000台体制、現地生産で販売基盤強化と雇用創出を推進
豊田通商(名古屋市中村区、東京都港区)は6月9日、ラオス人民民主共和国で車両組立(KD=ノックダウン)事業を担う新会社「トヨタツウショウ マニュファクチャリング ラオス カンパニー・リミテッド(Toyota Tsusho Manufacturing Laos Co., Ltd.)」を設立したと発表した。現地市場向け車両の組立・供給拠点として設備投資と人材育成を段階的に進め、2028年4月の生産開始を予定する。
同社は2018年9月にトヨタ自動車からラオスでの販売業務を移管され、トヨタ正規代理店として販売・サービス体制の強化を進めてきた。今回、新たに現地組立事業へ参入することで、販売から生産まで含めた事業基盤の強化を図る。
ラオスの新車市場は人口増加や経済成長、モータリゼーションの進展を背景に拡大傾向にある。一方、完成車輸入に依存した従来の供給体制では価格競争力や安定供給に課題があり、現地需要に対応した生産体制の整備が求められていた。
新会社TTMLでは、豊田通商がアジア、中東、アフリカなどで展開してきたKD事業の知見を活用し、輸入部品を現地で組み立てる体制を構築する。年間生産能力は5,000台を想定し、主力車種としてピックアップトラック「トヨタ・ハイラックス」とSUV「トヨタ・フォーチュナー」を生産する計画。現地市場における価格競争力の向上と安定供給の両立を目指す。
また、事業拡大に伴い将来的に約150人の現地雇用創出も見込む。豊田通商が持つ調達、物流、生産管理、販売、アフターサービスまでの機能を一体運営することで、部品調達から販売・サービスまでを含めたバリューチェーンを構築し、市場シェア拡大につなげる方針だ。
同社は中期経営計画でモビリティ分野の強化・拡張を掲げており、今回の取り組みをその重点施策の一つと位置付ける。ラオスにおけるモビリティ産業の発展に加え、雇用創出や人材育成を通じた経済・社会の持続的発展への貢献を目指す。
■プロジェクト概要
事業名:ラオス車両組立事業
会社名:トヨタツウショウ マニュファクチャリング ラオス カンパニー・リミテッド(Toyota Tsusho Manufacturing Laos Co., Ltd.)
所在地:ラオス・ビエンチャン都サイタニー郡ノントン村(KM22地区)
資本金:1,570万米ドル(約24.6億円)
代表者:社長 西原顕広氏
出資比率:豊田通商81%、トヨタラオス10%、ソクサイG 9%
事業内容:車両組立(KD)事業
設立時期:2026年6月
生産開始予定:2028年4月
生産予定車種:トヨタ・ハイラックス、トヨタ・フォーチュナー
年間生産台数:5,000台
雇用計画:約150人(将来計画)
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