ダンフォス、低流量モバイル機械向け新型スプールバルブ「CVG 8」を欧州・アジア太平洋で展開開始

・モジュール設計で高い拡張性を実現

ダンフォス(Danfoss):2026年6月9日

ダンフォス・パワーソリューションズ(Danfoss Power Solutions)は、低流量用途向け油圧制御機器の新製品として「CVG 8 スプールバルブ(CVG 8 Spool Valve)」を欧州およびアジア太平洋地域で発売すると発表した。中国市場での導入実績を踏まえた地域展開で、コンパクトなモジュール構造と高い拡張性を武器に、小型モバイル機械やアタッチメント市場への提案を強化する。

CVG 8は、低流量モバイル機械、各種アタッチメント、作業機向けに開発された事前補償型ロードセンシング油圧バルブ。機械設計の自由度を高めるコンパクトなモジュールプラットフォームを採用し、用途ごとの柔軟な構成変更に対応する。

同製品は、同社の既存主力製品であるPVGバルブシリーズと共通するモジュール設計思想を採用。設計者は、入口モジュール、基本モジュール、エンドプレート、インターフェースプレート、スプール、アクチュエータなどを組み合わせることで、用途ごとに最適な仕様を構築できる。

また、CVG 8にはPVGシリーズ由来の機能群を多数取り込み、既存ユーザーにとって扱いやすさを維持しながら、機械側をバルブ仕様へ合わせるのではなく、機械要件に応じてバルブを最適化できる設計とした。

拡張性の面では、CVG 8セクションをPVGセクションや油圧集積回路「HIC(Hydraulic Integrated Circuit)」内のカートリッジバルブと積層構成できる。各機能に必要な流量や性能に応じて柔軟にシステムを構築可能で、機種間の設計共通化や構成変更も容易にする。

サイズ面では、CVG 8はダンフォス製スプールバルブ製品群の中で最小クラスとなる。基本モジュール「CVB8」は、従来の「PVB16(PVB16)」と比較して約30%小型化し、搭載スペースを削減。機械レイアウトの自由度向上につなげる。さらに、新開発のコンパクト型ロードセンシングリリーフバルブを採用し、空間効率を高めた。

軽量化も進め、一般的な3連仕様では「PVG 16(PVG 16)」比で約12%軽量化した。

ジョナス・ラウアセン(Jonas Lauersen)グローバル製品ポートフォリオマネージャーは、「新型CVG 8はコンパクト性と拡張性を両立した製品であり、PVGおよびHICソリューションとの完全な互換性を持つ。機械の進化に合わせて成長できる制御プラットフォームとして、用途変更や機種展開にも柔軟に対応できる」とコメントした。

制御面では、アナログ電流制御によるオープンループ型スプール位置制御に対応し、同社のマイクロコントローラ「CAN 2 Current(C2C)」を利用することでCANバス制御も可能。1バルブ当たり最大8セクションまで構成でき、手動オーバーライド機能も選択できる。

定格仕様は、最大作動ポート流量が毎分40リットル、最大定格圧力は350バール。

想定用途としては、高所作業車、小型クレーン、リーチモア、自動搬送車(AGV)、さらにベーラー、散布機、草刈機、収穫機、飼料ミキサーなどのアタッチメント・作業機向けを想定している。

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