・2027年度末完工目指す
大阪チタニウムテクノロジーズ(兵庫県尼崎市)は6月9日、2024年9月に発表したスポンジチタン生産能力増強計画に基づく新工場建設の地鎮祭を、6月5日(金)に兵庫県内の建設予定地で執り行ったと発表した。貴布禰神社宮司のもと、厳かに神事が進められ、関係者一同が工事の安全と無事完工を祈念した。
本計画は、日本政府の経済安全保障推進法に基づく特定重要物資の供給確保計画として経済産業省から認定を受けており、NEDOの安定供給確保支援基金事業費助成金として約80億円の交付が予定されている。
▽能力増強の主なポイント
- 生産能力: 現行4万トン/年 → 増強後5万トン/年(+1万トン)
- 投資額: 約390億円
- 完工目標: 2027年度末
同社は世界有数のスポンジチタンメーカーとして、航空機用チタン需要の拡大に対応するため、自動化・省エネ技術を導入した世界最新鋭の工場建設を推進する。航空機生産の長期的な増加やエンジンMRO需要の成長を背景に、品質・コスト競争力の強化を図る方針。
■社長挨拶要旨
地鎮祭に参列した川福純司社長は、「世界の民間航空機生産・運行機数は中長期的に堅調に拡大し、エンジンのメンテナンス需要も増加が見込まれる」と述べ、ボーイング社の品質問題などは一過性のものと位置づけた上で、今後のチタン需要拡大に強い自信を示した。「経済産業省のご支援を受け、年産1万トンの能力増強を決定した。各工程での自動化・省エネ技術の導入により、高い競争力を備えた工場を建設し、世界No.1のスポンジチタンメーカーとして国際貢献を果たしたい」と意気込みを語り、施工関係者に対して安全第一での工事完工を要請した。
この新工場建設により、大阪チタニウムは航空・宇宙・防衛分野におけるサプライチェーンの安定化に寄与するとともに、国内チタン産業の競争力強化に大きく貢献するものと期待されている。
■プロジェクト概要
- 企業: 大阪チタニウムテクノロジーズ株式会社
- 計画名: スポンジチタン新工場建設(生産能力増強)
- 発表時期: 2024年9月
- 地鎮祭日: 2026年6月5日(金)
- 生産能力: 現行4万トン/年 → 5万トン/年(+1万トン)
- 投資規模: 約390億円
- 助成金: 約80億円(NEDO安定供給確保支援基金)
- 完工目標: 2027年度末
- 目的: 航空機生産拡大・MRO需要対応、世界最高水準工場の構築、経済安全保障強化
- 特徴: 自動化・省エネ技術の積極導入