カルマー(Kalmar):2026年6月9日
カルマーは6月9日、アフターマーケット事業の強化を目的に、サービスライフサイクル管理ソリューションを手掛けるシンクロン(Syncron)と提携し、部品計画(パーツプランニング)ソリューションを導入すると発表した。契約は2026年3月に締結済みで、2026年10月からシンクロンのシステム稼働を開始する。
今回の取り組みは、カルマーが掲げる成長戦略「サービス事業の拡大(Growing Services)」の一環。部品供給体制を強化し、アフターマーケットのサービス性能向上や、グローバルの販売代理店ネットワークの運営効率改善を狙う。
カルマーは港湾・物流拠点など、世界でも高い稼働率と迅速なサービス対応が求められる環境で事業を展開している。設備稼働率(アップタイム)や保守対応力が競争力の重要要素となる中、従来の部品計画システムを、柔軟性と拡張性を備えたクラウド型のシンクロンのプラットフォームへ置き換えることで、アフターマーケット運営のさらなる高度化を図る。
両社の協業は単なるシステム更新にとどまらず、カルマー純正部品事業(Kalmar Genuine Parts)の長期成長戦略の一環と位置付ける。今後は計画・データ・実行プロセス全体の高度化に加え、高度なアフターマーケットデータ活用や販売代理店との連携強化も進める方針だ。
カルマーの部品・物流ソリューション担当バイスプレジデント、フレドリック・フォーゲルクロウ(Fredrik Fogelklou)氏は、「部品供給力とサービス品質は、顧客がブランドを評価する重要な要素であり、サービス事業成長の基盤でもある。シンクロンは当社アフターマーケット事業の実情を理解し、計画業務を起点としてネットワーク全体でより適切な意思決定を支援できるパートナー」とコメントした。
また、シンクロンの最高経営責任者(CEO)、ジョシュ・ワイス(Josh Weiss)氏は、「カルマーが事業を展開する環境では、部品供給の遅れが許されない。今回の提携は計画基盤構築から始まるが、本質はその先にある。カルマーがより迅速に対応し、顧客支援を強化しながらアフターマーケット事業を継続的に改善できる体制づくりにつながる」と述べた。
カルマーはフィンランド・ヘルシンキに本社を置き、港湾・ターミナル、物流センター、製造業、重量物流向けに荷役機械やサービスを提供している。世界120カ国超で事業を展開し、従業員数は約5300人。2025年売上高は約17億ユーロ。持続可能なマテリアルハンドリング機器・サービス分野の先導企業を目指している。
一方、シンクロンは製造業・流通業向けに、サービスライフサイクル管理(SLM)クラウドプラットフォームを提供し、アフターマーケット収益性向上や顧客ロイヤルティ強化を支援している。世界の主要ブランド企業に導入実績を持つ民間系SLM SaaS企業である。
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