サクサ、老朽工場を譲渡し新工場建設、「米沢アドバンスドファクトリー構想」第一弾が始動

サクサ(東京都港区)は6月5日、山形県米沢市に所在する老朽化した工場を譲渡する方針を決定するとともに、同地区内に新工場を建設することを取締役会で決議したと発表した。

同社が推進する「米沢アドバンスドファクトリー構想」は、連結子会社のサクサテクノおよびソアーの生産拠点に開発設計・量産技術を集約し、モノづくりの発信拠点として再整備・再構築することを目指すものである。今回の決議はその第一弾となる。

■譲渡対象施設の概要

譲渡対象となるのは、1960に建設され、主に射出成形品の製造を担う工場(米沢市東一・二丁目)。土地面積は約30,879㎡、建物延床面積は約21,410㎡に及ぶ。米沢駅から徒歩圏内という利便性の高い立地にあるものの、主力工場から離れていること、老朽化の進行、将来の拡張性および建替えコスト等を総合的に検討した結果、建替えではなく既存主力工場の隣接地への新工場建設が最適と判断された。

譲渡方式はセールス・アンド・リースバック方式を採用。所有権移転日から新工場竣工までの間は、売主(サクサテクノ)が賃借人、買主が賃貸人となる定期建物賃貸借契約を締結する予定。譲渡先は競争入札により決定される。

【譲渡スケジュール(予定)】

• 2026年7月 入札開始

• 2026年11月 優先交渉先決定

• 2027年1月 売買契約締結

■新工場建設の概要

新工場は山形県米沢市八幡原工業団地(同社保有敷地内)に建設される。投資規模は28億円〜35億円を見込み、2026年8月着工、2028年3月の稼働開始を予定している。

建設予定面積は敷地約9,000㎡、建物約4,600㎡。主要生産品は射出成形品となる。

新工場では温度・湿度・清浄度の最適管理による高精度な品質安定化に加え、自動搬送・自動加工機の積極導入による生産効率向上と労働負荷軽減を図る。また、主要工程ごとに建屋を分離することでBCP(事業継続計画)を強化し、災害・トラブル発生時の影響範囲を限定する設計とする。

さらに、同社独自の環境配慮プラスチック成形技術を深化させ、リショアリングによるサプライチェーン強靭化と資源循環型社会への貢献も推進する。

■構想の位置づけと今後の展開

同社は昨今の原材料価格や建設コストの高騰を踏まえ、当初計画より規模・予算を大幅に縮小したものの、「米沢アドバンスドファクトリー構想」および「米沢モノづくりセンター(仮称)」の創設は中止しないと明言。経済環境や業績動向を見極めながら、引き続き慎重に検討を進めるとしている。

譲渡価格・損益の影響については現時点で未定であり、2027年3月期の連結業績予想には織り込まれていない。新工場建設の業績影響については同日公表の業績予想に反映済みとのこと。

■概要(まとめ)

• 施策名: 米沢アドバンスドファクトリー構想・第一弾

• 譲渡対象: 山形県米沢市所在の老朽工場(昭和35年建設)

• 土地 約30,879㎡ / 建物延床 約21,410㎡

• 譲渡方式: 競争入札 + セールス・アンド・リースバック

• 譲渡スケジュール: 入札開始2026年7月 → 契約締結2027年1月(予定)

• 新工場建設地: 山形県米沢市八幡原工業団地(自社保有地)

• 敷地 約9,000㎡ / 建物 約4,600㎡

• 主要生産品: 射出成形品

• 投資規模: 28億円〜35億円

• 着工予定: 2026年8月

• 稼働開始予定: 2028年3月

• 主な目的: 生産集約による効率化・品質向上、BCP強化、環境配慮プラスチック技術の深化、EMS事業拡大

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