・狭小現場向けに作業性・環境性能を強化
加藤製作所は6月9日、油圧ショベル「REGZAM(レグザム)」シリーズを刷新し、新型シリーズ第1弾として14tクラス後方小旋回油圧ショベル「HD514MR-9」を2026年7月から発売すると発表した。狭小現場での施工ニーズに対応しながら、作業性能、環境性能、耐久性、安全性、管理機能を強化したモデルとして展開する。販売目標は年間250台。
新型機は、建設現場で高まる環境負荷低減や燃費改善、オペレーターの快適性・安全性、保守性向上への要求に対応して開発した。建物密集地などスペース制約の大きい現場で効率的な作業を可能にするため、後方小旋回仕様を採用しつつ、機体全体を再設計した。
作業性能では、新採用エンジンの出力・トルク特性に合わせて油圧システムを最適化。操作フィーリングの向上とともに、走行けん引力を従来比10%、旋回トルクを18%向上した。さらに90度旋回による捨て掘り作業時のサイクルタイムを9%短縮し、施工効率を高めた。オプションで多様なアタッチメントにも対応する。
環境面では、新型クリーンエンジンを搭載し、日本の「特定特殊自動車排出ガス規制2014年基準」と欧州排出ガス規制「Stage V」に適合した。排出ガス後処理ユニットとしてDOC、DPF、SCRを採用し、粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)の低減を図る。
加えて、国土交通省の「超低騒音型建設機械」指定を取得。低騒音型基準値をさらに6dB以上下回る静音性能を確保したほか、「2020年燃費基準100%達成建設機械(☆☆☆)」認定も取得した。
耐久性・整備性では、ブームおよびアーム部の関節ブッシュを高性能焼結ブッシュへ変更し、グリス保持性能と耐久性を向上。旋回モータも刷新し耐久性を35%高めた。各種フィルタをエンジンルームへ集約配置し、日常点検や保守作業の効率化も進めた。
キャブには新設計の運転席空間を採用し、足元を含む前方スペースを拡大。乗降性と居住性を改善した。従来機で評価を得ていたAPC制御システムも継承し、タッチパネルによる作業モードやアタッチメント油量設定が可能となる。清掃性向上に向けて分割式フロアマットも新たに採用した。
安全面では、7インチワイド液晶パネルのカメラ表示領域を91%拡大し、視認性を向上。サイドデフロスタ機能により側方視界を改善したほか、オプションで人検知サラウンドビューシステムも設定し、周辺作業者との接触リスク低減を支援する。
管理機能では、テレマティクスシステム「K-Cast」を標準搭載。位置情報、稼働状況、燃料残量などを遠隔監視でき、車両管理や保守計画の最適化に活用できる。認証方式は従来のタグ方式からパスワード方式へ変更し、紛失リスクや盗難対策も強化した。
■商品概要
商品名称・型式:HD514MR-9
発売日:2026年7月
標準小売価格:2,300万円(税別)より(装備仕様により変動)
販売目標:250台/年
運転質量:14,100kg
標準バケット容量:0.50㎥
エンジン:ヤンマー製4TN101
定格出力:73.6kW/2,000min-1
最大トルク:436N・m/1,500min-1
コメントを投稿するにはログインしてください。