NTN、e-Axle向け耐電食軸受の中国生産体制を構築、EV市場拡大に対応

NTNは5月20日、EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)向けe-Axle用「樹脂モールド絶縁軸受」について、中国で将来の量産化を見据えた生産体制の構築に着手したと発表した。電動車市場が急拡大する中国で現地供給体制を整備し、安定供給と迅速な顧客対応を強化する。

同製品は、軸受の外輪外径面および幅面に樹脂絶縁層を一体成形した耐電食軸受。電動車ではモーター駆動時に発生する電流によって軸受内部で電食が生じる課題があり、軸受の損傷や寿命低下につながるため、高い耐電食性能が求められている。

近年は車両の高電圧化が進んでおり、e-Axle向け軸受には従来以上の耐電食性と信頼性が必要となっている。NTNでは2025年から日本で同製品の量産を開始しており、今回、中国でも量産対応を視野に入れた生産基盤を整備することで、需要拡大への対応力を高める。

中国での生産は2026年5月から試作対応を開始。その後、市場動向や引き合い状況を踏まえながら段階的に量産へ移行する計画としている。現地生産によって、試作段階から顧客に密着した技術対応や短納期供給を実現し、中国市場での競争力向上を図る。

中国ではEV・HEV市場の急成長を背景に、e-Axle向け軸受でも高耐久・高信頼性製品への需要が拡大している。NTNは今回の体制整備を通じて、中国市場での顧客価値向上を進めるとともに、耐電食軸受のグローバル販売拡大につなげる考え。

同社は今後も、各地域の市場動向や顧客ニーズに応じた最適な生産・供給体制を構築し、電動車の高性能化と信頼性向上に貢献していく。

■樹脂モールド絶縁軸受の概要
用途:EV・HEV向けe-Axle(モーター、減速機)
特長:樹脂絶縁層による高い耐電食性
特長:広範囲な温度環境に対応する耐久性

ニュースリリース