横浜ゴムは5月15日、鉱山・建設用車両向けタイヤ(OTR)を生産する新工場をインドとメキシコに建設すると発表した。2025年2月に完了したグッドイヤー(Goodyear)のOTR事業買収に伴う生産再編の一環で、同社工場に委託していたOTRタイヤの生産を新工場へ順次移管する。同時に超大型OTRタイヤの生産能力を強化し、オフハイウェイタイヤ(OHT)事業の競争力向上を図る。
インド新工場は、オディシャ州ゴパルプールに建設する。年間生産能力は9,150トン(ゴム量)で、設備投資額は1億3,000万米ドル。2026年第3四半期に着工し、2028年第3四半期の稼働開始を予定する。現在、グッドイヤーの欧米工場などへ委託しているOTRタイヤの一部生産を移管する計画。
一方、メキシコでは、コアウイラ州サルティヨで建設中の乗用車用タイヤ工場敷地内に、第2期拡張としてOHT工場を新設する。年間生産能力は10,650トン(ゴム量)、設備投資額は1億1,500万米ドル。2026年第3四半期に着工し、2028年第2四半期の生産開始を予定している。鉱山・建設用車両向けタイヤに加え、農業機械向けタイヤも生産する。
同工場では、2025年3月までヨコハマTWSのスパルタンバーグ(Spartanburg)工場で生産していた農業機械向けタイヤの生産移管も行う。
また横浜ゴムは、2025年5月に取得したルーマニアのOTR工場や、日本、チェコ、インドなど既存拠点でもグッドイヤー工場からの生産移管を進めており、グローバル生産体制の最適化を加速している。
同社は、中期経営計画「ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーロク(Yokohama Transformation 2026=YX2026)」で掲げる「Hockey Stick Growth(うなぎ昇りの成長)」実現に向け、今回のOTR生産体制整備を戦略投資の柱と位置付ける。Goodyear OTR事業買収によるシナジーを最大化するとともに、OHT全カテゴリーでの商品力と供給能力を強化し、市場地位と企業価値の向上につなげる考え。
■プロジェクト概要
<インド新工場>
所在地:インド・オディシャ州ゴパルプール
敷地面積:約46万平方メートル
設備投資額:1億3,000万米ドル
生産品目:鉱山・建設用車両向けタイヤ
生産能力:9,150トン/年(ゴム量)
生産開始:2028年第3四半期(予定)
<メキシコ新工場>
所在地:メキシコ合衆国コアウイラ州サルティヨ
敷地面積:約61万平方メートル
設備投資額:1億1,500万米ドル(第2期)
生産品目:鉱山・建設用車両向けタイヤ、農業機械向けタイヤ
生産能力:10,650トン/年(ゴム量)
生産開始:2028年第2四半期(予定)