カルマー、新型ターミナルトラクター「T2i」を発表 、上海工場で生産を開始

カルマー(Kalmar):2026年5月13日

カルマーは5月13日、機能性と作業効率を高めた新型ターミナルトラクター「カルマーT2iターミナルトラクター(Kalmar T2i Terminal Tractor)」を発表するとともに、中国・上海の生産拠点で製造を開始したと発表した。新機種は、重工業施設、港湾、ターミナル、物流拠点向けに設計され、アジア太平洋、中東、アフリカ、中南米市場への展開を想定している。

同機は、同社の設計技術と上海工場の生産精度を融合し、従来機に比べて耐久性、静粛性、汎用性を向上させた専用設計モデルと位置付けられる。

特に、多様化する現場ニーズに対応するため、従来の画一的な仕様から脱却し、モジュール設計を採用。用途に応じた柔軟な機体構成を可能とした。

▽主な仕様は以下の通り。
・最大積載能力は28トン、32トン、36トンの3種類を設定
・ホイールベースは2,950mm、3,200mm、3,450mmから選択可能で、狭小な物流拠点から大規模港湾まで対応
・エンジンは、規制の緩やかな地域向けにステージ3A仕様のカミンズQSB6.7(Cummins QSB 6.7)、排出ガス規制の厳しい市場向けにステージV仕様のカミンズB6.7(Cummins B6.7)を用意
安全性と快適性を向上、長期稼働にも対応

新型T2iは、ROPS/FOPS認証を取得した新設計キャビンと大幅に強化された車体構造を採用。過酷な使用環境に対応するため、強化フレーム、ヘビーデューティーアクスル、強化リフトブームを装備し、高頻度稼働下でも安定した性能を発揮する。
加えて、オペレーターの作業環境改善にも注力した。
▽主な特徴は以下の通り。
・Aピラーを排したパノラマフロントガラスと曲面設計により視界を大幅に改善(Visibility 2.0)
・車内騒音を75dB(A)まで低減し、同クラスでもトップレベルの静粛性を実現
・キャビン高1.80mの広い室内空間に加え、高温環境向けの大容量空調(HVAC)をオプション設定

カルマー(Kalmar)ターミナルトラクター部門プレジデントのトール・ブレンデン(Thor Brenden)氏は、「当社は単なる機械メーカーではなく、顧客の事業継続を支えるソリューションを提供している。T2iは市場の声を反映し進化させた製品であり、安全性や選択肢を大幅に拡充しつつ、従来通りの信頼性を維持している。さらに上海生産ラインの効率性と先進性がそれを支えている」とコメントした。

カルマー(Kalmar)はフィンランド・ヘルシンキに本社を置き、港湾や物流拠点、製造業向けに荷役機器およびサービスを展開。世界120カ国以上で事業を展開し、従業員数は約5,300人。2025年の売上高は約17億ユーロ。

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