リープヘル、2025年業績を振り返る、売上高147億ユーロ超を維持・自動運転や電動化で技術革新加速

リープヘル(Liebherr):2026年5月7日

リープヘル・グループ(Liebherr Group)は、2025年の事業概況を公表し、厳しい世界経済環境の中でも安定した成長と積極投資を継続したことを明らかにした。売上高は前年比1.0%増の147億7,200万ユーロとなり、自動化・電動化・デジタル化分野での技術革新を進め、将来成長に向けた基盤強化を図った。

同社によると、2025年は地政学的緊張や貿易障壁、世界経済の不透明感が続く中でも、欧州を中心に事業が堅調に推移した。特に欧州全体で売上高は3.2%増、EU域内では7.4%増となり、ドイツ市場が成長をけん引した。

リープヘルは建設機械、鉱山機械、クレーン、航空宇宙、冷凍機器など13の事業分野を展開しており、多角化事業と分散型組織体制が安定成長を支える要因になったとしている。

従業員数は2025年末時点で5万5,963人となり、前年末比1,235人増加した。特にEU地域で雇用拡大が進み、アジア・オセアニア、中東・アフリカ地域でも増員した。また、3,000人を超える見習い、インターン、研修生を受け入れており、人材育成を重視する姿勢を示した。

設備投資額は前年比7.1%増の10億5,900万ユーロに達した。主な投資先はドイツ国内の生産・物流拠点の近代化と拡張で、キルヒドルフ・アン・デア・イラー(Kirchdorf an der Iller)の新発送センターや、エーインゲン・ベルク(Ehingen-Berg)への投資、ビーベラッハ・アン・デア・リス(Biberach an der Riss)拠点の拡張などを進めた。

さらに、ブルガリア・プロブディフ(Plovdiv)の組立・生産施設増強に加え、ブラジルや米国でも投資を実施し、グローバル生産体制の強化を図った。リープヘルは、自社の技術力と事業基盤を軸とした持続的な有機成長を引き続き目指すとしている。

技術面では、2025年に開催された建機展示会「バウマ(Bauma)」で、自律走行式ホイールローダーを初公開した。同機に搭載された「リープヘル・オートノマス・オペレーションズ(Liebherr Autonomous Operations)」は、デジタル化部門でイノベーション賞を受賞した。

同システムは3D環境センサーを用いて周囲状況を認識し、運転者なしで作業サイクルを自律的に計画・実行できるのが特徴。建設現場の省人化や安全性向上への貢献が期待される。

また、バウマ2025では34件の世界初公開・欧州初公開製品を披露した。自律化システムや電動建機に加え、デジタルソリューション、支援システム、施工現場向けソフトウェアなども出展し、デジタル化・効率化・持続可能性を融合した次世代建設現場の方向性を示した。

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