ドイツ(DEUTZ)、ブラジル発電機メーカー買収で中南米エネルギー事業拡大、非常用電源事業を強化

ドイツ(DEUTZ):2026年5月27日

ドイツ(DEUTZ)は5月27日、ブラジルの発電機メーカー、マキシ・トラスト・パワー(Maxi Trust Power Limited)の全株式を取得する契約を締結したと発表した。ガス・ディーゼル発電機を手掛ける同社は、ブラジルおよび中南米地域で有力メーカーの一社。ドイツは今回の買収を通じ、分散型エネルギー供給ソリューション分野での事業基盤を中南米へ拡大し、世界展開を加速する。

同社によると、買収により年間約4,000万ユーロ(約74億円、186円換算)の利益貢献を伴う追加売上を見込む。エネルギー事業売上高については、有機成長とM&Aを組み合わせ、2030年までに約5億ユーロ(約930億円)規模へ拡大する方針。

ドイツ(DEUTZ)のセバスチャン・シュルテ(Sebastian Schulte)CEOは、「マキシ・トラスト・パワー(Maxi Trust Power)の買収は、ドイツ・エナジー(DEUTZ Energy)をグローバルな非常用電源ソリューション企業として位置付ける上で重要な節目となる」とコメント。「再生可能エネルギーの出力変動、老朽化した電力網、24時間稼働が求められるデータセンターなどを背景に、分散型エネルギーソリューションや非常用電源システムの需要は世界的に二桁成長を続けている」と述べた。

また、ドイツ(DEUTZ)は現在、米国、欧州に加え、中南米にも事業基盤を構築しつつあり、グローバルに展開可能なエネルギー関連ポートフォリオの整備を進めている。

ドイツ・エナジー(DEUTZ Energy)のデビッド・エバンス(David Evans)CEOは、「エネルギー分野で明確な成長目標を掲げており、今回の買収はその進展を示すものだ」と説明。「マキシ・トラスト・パワー(Maxi Trust Power)は成長性、技術力、顧客対応力を備えた企業であり、重要インフラ向け事業のノウハウはブラジル市場でも成長ドライバーになる」と強調した。

ドイツ(DEUTZ)は2026年2月に、ドイツの非常用電源システムメーカー、フレルク・アグリゲートバウ(Frerk Aggregatebau)を買収しており、欧州ではデータセンターなど重要インフラ向け高性能非常用電源システムの有力企業の一角となっている。

同社は今回、製品開発・エンジニアリング力と、マキシ・トラスト・パワー(Maxi Trust Power)の現地販売網や市場基盤を組み合わせることで、ブラジルおよび中南米で拡大するデータセンター市場への対応を強化する考え。さらに、既にブルースター・パワー・システムズ(Blue Star Power Systems)の買収を通じて事業基盤を持つ米国市場でも、共同成長戦略を進める。

買収手続きは2026年第2四半期中の完了を予定しており、取得総額は数千万ユーロ規模としている。

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