ワッカー・ノイソン、2026年第1四半期は好調なスタート

ワッカー・ノイソン・グループ(Wacker Neuson Group) :2026年5月7日

・グループ売上高が前年比約20%増の約5億9,140万ユーロ、EBITマージン7.0%へ大幅改善

・2026年通期ガイダンスを据え置き

ワッカー・ノイソン・グループは、2026年第1四半期(1-3月)決算を発表した。前年同期比で売上高が大幅増となり、特に欧州市場の回復とコンパクト機器セグメントの強い需要が業績を牽引した。2025年末から顕在化していた受注動向の改善が、第1四半期でより明確な形で表れた格好だ。

■売上高19.8%増、EBITは3.4倍超に

第1四半期のグループ売上高は5億9,140万ユーロ(前年同期4億9,350万ユーロ)と19.8%増となった。営業利益(EBIT)は4,150万ユーロ(同1,210万ユーロ)と大幅に増加し、EBITマージンは7.0%(同2.5%)へ4.5ポイント改善した。売上拡大による操業コスト吸収効果が寄与した。

Dr. カール・トラグル(Dr. Karl Tragl) 取締役会会長は「主要欧州市場の回復とコンパクト機器に対する需要増により、2026年を力強くスタートできた。計画した効率化策も着実に進展し、収益性はさらに向上した。今後の業績見通しについても自信を持っている」とコメントした。

■地域別・セグメント別動向

  • 欧州(EMEA):売上高が4億7,160万ユーロ(前年同期3億7,210万ユーロ)と26.7%増と大幅伸長。回復の主軸となった。
  • アメリカズ(Americas):名目では1億800万ユーロ(同1億1,050万ユーロ)と2.3%減となったが、為替調整後では7.6%増。
  • アジア太平洋(Asia-Pacific):1,180万ユーロ(同1,090万ユーロ)と8.3%増。

セグメント別では、コンパクト機器(Compact Equipment)が40%増と急成長。一方、サービス(Services)は2.9%減、軽量機器(Light Equipment)はほぼ横ばいの1億1,420万ユーロ(前年同期1億1,470万ユーロ)だった。

■財務健全性も改善傾向

第1四半期末の純運転資本(Net Working Capital)は7億1,030万ユーロとなり、直前期比でやや増加したものの、前年同期比では運転資本比率が32.8%から30.7%へ改善した。戦略目標の30%をわずかに上回る水準ながら、健全化が進んでいる。
フリーキャッシュフローはマイナス260万ユーロ(前年同期プラス1,940万ユーロ)と小幅マイナスとなったが、純金融負債は1億9,580万ユーロと前年同期から大幅に減少した。

■2026年通期見通しを据え置き

同社は、2026年について「世界的な地政学リスクや経済的不確実性は残るものの、欧州のインフラ投資や北米の堅調需要を背景に、市場は緩やかな回復基調で推移する」との見方を維持。売上高22億~24億ユーロ、EBITマージン6.5~7.5%を見込む。また、運転資本比率を30%未満に改善させる方針で、設備・無形資産への投資は7,000万~9,000万ユーロを計画している。

ワッカー・ノイソン・グループは、建設・造園・農業分野向けの軽量・コンパクト機器のグローバルリーダーとして、Wacker Neuson(ワッカー・ノイソン)、Kramer(クラマー)、Weidemann(ワイデマン)、Enar(エナール)の各ブランドを擁する。世界約5,800人を雇用し、2025年通期売上高は約22億ユーロだった。

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