ユングハインリッヒ、2026年第1四半期は減収減益、競争激化や一時費用が収益圧迫も受注は増加

ユングハインリッヒ(Jungheinrich):2026年5月6日

同社は今回から新たな事業セグメント体制を導入し、「産業車両・サービス(Industrial Trucks & Services:ITS)」と「オートメーション・倉庫設備(Automation & Warehouse Equipment:AWE)」の2部門で開示している。

第1四半期の受注高は15億3,500万ユーロで、前年同期比10.8%増となった。価格改定に伴う前倒し需要などが寄与した。一方、売上高は12億7,200万ユーロで、前年同期の13億500万ユーロから2.5%減少した。ITS部門の新車販売減少をサービス収入増で補い切れなかった。ただし、AWE部門では自動化分野を中心に売上成長を確保した。EBIT(利払い・税引前利益)は5,650万ユーロで、前年同期の1億450万ユーロから大幅減少。EBIT利益率(EBIT ROS)は4.4%(前年同期8.0%)となった。

利益悪化の主因となった一時費用は計2,670万ユーロ。このうちロシア子会社売却関連が2,050万ユーロ、ルーネブルク工場のストライキ関連が480万ユーロ、構造改革プログラム関連が140万ユーロだった。これらを除く調整後EBITは8,320万ユーロ、調整後EBIT利益率は6.5%となる。税引後利益は2,620万ユーロで前年同期を大きく下回った。フリーキャッシュフローはゼロユーロとなり、前年同期の1,600万ユーロから低下した。

■ITS部門は減収減益

ITS部門の受注高は12億7,500万ユーロで前年同期比9.4%増。売上高は10億7,900万ユーロで同4.8%減となった。サービス収入は増加したものの、新車販売減少を補えなかった。

EBITは5,160万ユーロまで大幅減少。一時費用2,760万ユーロの影響を受けた。EBIT利益率は4.8%。調整後EBITは7,920万ユーロ、調整後EBIT利益率は7.3%となる。

■AWE部門は改善

AWE部門は自動化事業を中心に堅調だった。受注高は2億7,700万ユーロで前年同期比17.9%増、売上高は2億500万ユーロで同8.5%増となった。

EBITはマイナス450万ユーロまで改善し、EBIT利益率はマイナス2.2%だった。構造改革関連引当金900万ユーロの戻し入れも含まれる。調整後EBITはマイナス540万ユーロ、調整後EBIT利益率はマイナス2.6%となった。

ユングハインリッヒ(Jungheinrich)のラース・ブロツカCEO(Dr. Lars Brzoska)は「2026年のスタートは期待に届かなかった。厳しい競争環境に加え、ロシア子会社売却、ルーネブルク工場ストライキ、構造改革関連費用が業績に影響した。一方で第1四半期の受注は非常に好調だった」とコメントした。

■2026年通期見通しは据え置き

同社は2026年通期見通しを変更していない。

通期受注高は54億〜60億ユーロ、売上高は52億〜58億ユーロ、EBITは3億8,000万〜4億5,000万ユーロを見込む。EBIT利益率は7.2〜8.0%を予想している。

ITS部門では受注高44億〜48億ユーロ、売上高43億〜47億ユーロ、EBIT3億6,000万〜4億2,000万ユーロを見込む。EBIT利益率は8.3〜8.9%を想定する。

AWE部門では受注高10億〜12億ユーロ、売上高9億〜11億ユーロを予想。EBITは0〜1,500万ユーロとし、黒字転換を見込んでいる。

■会社概要

ユングハインリッヒ(Jungheinrich)は、マテリアルハンドリング分野のグローバル大手企業として、70年以上にわたり物流フロー向けの革新的かつ持続可能な製品・ソリューションの開発を進めている。上場ファミリー企業として、「未来の倉庫」実現に向けた付加価値型ソリューションの提供を掲げる。

2025年の売上高は55億ユーロ。従業員数は2万1,000人超。世界12カ所に生産拠点を持ち、40カ国超で直販・サービス会社を展開している。株式はドイツ株価指数「MDAX」に上場している。

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