徐工集団(XCMG、中国)の上場子会社で建設機械メーカー、徐工集団工程机械股份有限公司(XCMG Construction Machinery Co., Ltd.、略称:徐工機械、本社:江蘇省徐州市)が公表した2025年業績によると、売上高は前年比8.37%増の1,008億2,300万元(約2兆3,184億円)、親会社株主に帰属する純利益は同8.96%増の65億7,200万元(約1,512億円)となった。営業活動による純キャッシュフローは141億4,200万元(約3,253億円)で同148.42%増と大幅に改善した。(1元=約23円、以下同)
■2025年の事業分析概要
2025年は、世界経済の変動や市場構造の調整など外部環境が厳しさを増す中、同社は取締役会の主導のもと高品質成長を軸に据え、重点経営課題を着実に推進した。主要経営指標は安定的に拡大し、収益性と効率性の双方で向上を実現。「第14次五カ年計画」の締めくくりとして堅実な成果を挙げ、「第15次五カ年計画」に向けた基盤を固めた。
第一に、戦略主導と予算運営の一体化を推進した。全社戦略体系を再構築し、「2+2+3」の目標を設定。戦略の分解・実行・評価までを一体で管理し、予算編成から実行・是正までの統合運用を進めた。
第二に、産業シナジーと事業高度化を推進した。土工機械は市場回復を背景に国内シェアと輸出が拡大。ローダーは国内大型機で首位を維持し、輸出も36年連続首位を継続。クレーン分野は風力需要を取り込み成長し、道路機械やブルドーザーも大幅増益となった。コンクリート機械はグローバル連携を強化し黒字転換。基礎工事分野は海外展開で成長を確保した。
新興事業では、鉱山機械の海外大型案件が拡大し、フォークリフトや農業機械も大幅増収。消防・高所作業分野は構造転換により収益性を維持した。環境・新エネルギー事業も安定成長を続けた。
ら部品事業では、油圧・駆動・鋳造・電気などの内製化率を高め、サプライチェーン基盤を強化。電動駆動システムなど新技術の量産化も進展した。
第三に、技術革新と成果転換を加速した。新エネルギー分野で先行し、電池・電駆動・熱管理技術を強化。無人鉱山輸送システムやスマート施工ソリューションの実用化を進め、AI活用も本格化した。品質管理のデジタル化も推進した。
第四に、国内外市場の両輪戦略を強化した。国内ではデジタルマーケティングと大口顧客対応を強化し、海外では地域別運営体制を強化。海外売上は高成長を維持し、ブランド影響力も向上した。アフターサービスや中古機流通の体制整備も進めた。
第五に、デジタル変革を推進した。財務・人事・データ基盤を再構築し、AI活用とスマート工場化を加速。「七星領航」スマート工場モデルを確立し、データ主導経営への転換を進めた。
第六に、リスク管理と安全基盤を強化した。売掛金、在庫、為替、法務の各リスクに対する管理体制を整備し、安全で持続可能な経営基盤を確立した。
■2026年の事業計画
同社は「高品質・高安全・世界水準・安定成長」を基本方針とし、2026年は売上高10%超の成長を見込む。規模拡大、構造改善、キャッシュフロー強化、安全確保を柱に掲げる。
重点施策は以下の通り。第一に、産業体系の高度化。伝統事業の高付加価値化と新興分野の拡大、将来分野への先行投資を進める。第二に、グリーン・スマート技術の強化。電動化、知能化、コア部品の自立化を推進する。第三に、国内外市場の拡大。海外現地化と後市場事業の強化により収益基盤を拡充する。第四に、デジタル変革の深化。全バリューチェーンのデータ統合とAI活用を進める。第五に、リスク管理の高度化。売掛金・在庫・品質・環境・為替などの統合管理を強化する。第六に、ガバナンスと人材戦略の強化。インセンティブ制度やM&A統合を推進し、企業競争力を高める。
■リスクと対応策
経済変動、競争激化、サプライチェーン、為替、コンプライアンスの各リスクに対し、市場分析の高度化、技術力強化、供給網の多元化、為替管理体制の整備、法務・コンプライアンス強化などで対応する方針としている。
徐工機械の2026年度報告(投資家情報のページより)
コメントを投稿するにはログインしてください。