米キャタピラー、新型コンパクトトラックローダー「253」発売、整地性能と安定性を強化

キャタピラー(Caterpillar Inc.):2026年10月7日

キャタピラーは10月7日、新型コンパクトトラックローダー「Cat 253」を発表した。整地作業とマテリアルハンドリングに適した多用途機で、定格運転容量は910kg、運転質量は4,238kg。Cat 259D3をベースに、次世代の一体型アンダーキャリッジとフレーム直付けの独立式固定アクスルを採用し、重負荷作業時のトラクションと安定性を高めた。

新型253は、機体の輸送性にも配慮した設計で、現場間の移動を容易にする。アンダーキャリッジには、剛性の高いフレームに直接取り付けた4本の独立式アクスルを採用。整地性能を向上させるとともに、15インチ(380mm)の新型Cパターントラックを装備し、接地性を高めた。ぬかるみなどの軟弱地盤でも優れたグリップ力を発揮する。

運転質量8,000~10,000ポンド(約3.6~4.5トン)クラスのコンパクトトラックローダーでは、用途に応じて異なるアンダーキャリッジ設計を採用している。253の追加により、顧客は厳しい作業条件に対応するための選択肢を広げられる。

キャタピラーの産業ソリューション部門コマーシャルディレクター、ザック・ウェイト(Zach Waite)氏は、「次世代の一体型アンダーキャリッジと、独立したフレーム直付けの固定アクスルを組み合わせることで、吊り上げ作業や整地作業時の安定した作業基盤を実現する」と説明する。

■主な特長

アンダーキャリッジは、Cat 255と同様の再設計した一体型トラックローラーフレームを採用し、安定性と作業時の安心感を向上させた。運転席はキャノピー仕様と密閉加圧キャブ仕様を用意し、顧客の好みに応じて選択できる。

油圧システムは、キャノピー仕様に標準流量76L/min(圧力23,000kPa)、キャブ仕様に高流量112L/min(同23,000kPa)を標準装備する。シートはハイバック式のヒーター付きエアサスペンションシートを採用し、調整式ジョイスティックポッドと組み合わせて長時間作業時の快適性を高めた。ジョイスティックの操作パターンは、ISO方式とH方式を切り替えられる。

エンジンには電子制御式Cat 3.3Bを搭載。高出力と高トルクを実現しながら、米国EPA Tier 4 Finalおよび欧州Stage Vの排出ガス規制に適合する。キャブは一体型のチルトアップ構造とし、キャブ下部の部品に素早くアクセスできる。日常点検や定期整備の対象箇所にも地上からアクセスでき、メンテナンス性と生産性を高めた。

走行系では2速トランスミッションを採用し、移動速度を向上。操作系には、ソフトタッチボタンを備えたフルカラー5インチ(127mm)液晶ディスプレーを搭載する。用途に応じた専用キットによるカスタマイズにも対応する。

ウェイト氏は、「253はCat 249D3と255の中間に位置するモデルで、Cパターントラックにより、砂利、土、舗装面、芝生、雪、未整地など幅広い地面条件で作業できる。さらに、255と253はトラックの互換性があり、顧客の選択肢を広げる」と述べた。

■統合テクノロジー

新型253は、現場の効率性と安全性を高めるCatの技術を搭載する。コネクテッドな作業現場との連携により、機械の保守管理も効率化する。

標準装備のデュアルセルフレベリング機能は、アタッチメントの昇降時に水平を自動的に維持し、安定性と積載物の保持性能を高める。「リターン・トゥ・ディグ」機能と作業工具ポジショナーは、繰り返し作業を自動化し、運転効率を向上させる。

クリープ速度制御機能は、コールドプレーニングや精密整地などで過度な速度上昇を抑え、滑らかで精度の高い仕上がりを支援する。標準装備のフロートモードでは、アタッチメントが地面の起伏に合わせて自然に上下する。後方カメラの映像は、車載液晶ディスプレーに表示する。

また、Product Link™ Eliteが機械の重要な稼働データを収集し、VisionLink™を通じて遠隔から機械の状態を監視できる。

新型Cat 253の詳細は、キャタピラー販売代理店または同社ウェブサイトで確認できる。

■製品概要
・製品名:Cat 253 コンパクトトラックローダー
・定格運転容量:910kg
・運転質量:4,238kg
・トラック幅:380mm
・エンジン:Cat 3.3B
・油圧流量:標準流量76L/min、高流量112L/min
・主な機能:デュアルセルフレベリング、リターン・トゥ・ディグ、クリープ速度制御、フロートモード、後方カメラ、遠隔機械監視

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